久しぶりにマーケティングの話

平井です。久しぶりにマーケティングのお話を。
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マーケティングの本の中ではアル・ライズの本が好きなのですが、なかなかこの人を知っている人がいない。先日、たまたま知り合った人とお話をしていると、実はその人は「アル・ライズの本ファン」であるということを知り、久々に興奮をして盛り上がった。
またその人は、星野リゾートの星野社長もアル・ライズを絶賛しているということを仰っていた。やっぱり。
そこで出てきた「売れるもマーケ・当たるもマーケ マーケティング22の法則」という本を再読することにした。
アル・ライズはアメリカのビジネスを長年にわたって研究をしており(現在も現役)、マーケティングに法則があるということをこの本では著している。
そしてこの本の最初に書いている事は、
「ほとんどの人がマーケティングに不変の法則があるということを認めようとしない」
ということ。
何事も基礎が大切なのに、マーケティングの(以下にあげるような)基礎的な法則を純粋に
「確かにそうだ」と認める人は意外に少ないように思う。
振り返れば自分も「確かにそういう事例はあるが、しかし、今回には当てはまらない」ということを言い訳にして、なんとか自分の意見を正当化しようとする事が多かった。 でも結局それは間違いなのだと思う。
ビジネス事業ベースで成功させるという体験は人間、社会人経験がどんなに長くてもそうそう何度も経験することはできるものではない。だから、成功している人はその通りだと思い、まだうまく行っていない人は、「いややっぱり違うと思う」と思うのかもしれない。
それは本当に危険な事だと思う。個人的には「教科書通りにやること」がいかに重要で、それでいて難しいという事を知っている。教科書に正しいと書いているのに、自分にはもっとうまくできると思ってしまうのはよくある事。ただし、世の中そんなに甘くはない。
上に出てきた星野社長はこんな本を書いている。
星野リゾートの教科書 サービスと利益 両立の法則
星野リゾートの教科書 サービスと利益 両立の法則
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まさに教科書通りの経営が、成功に導いている良い例だと思う。
ということで下に、22の法則を書いておく。興味がある人はぜひ、この本を読んでほしい。
1.一番手の法則
一番手になることはベターであることに優る
2.カテゴリーの法則
あるカテゴリーで一番手になれない場合には、一番手になれる新しいカテゴリーを作れ
3.心の法則
市場に最初に参入するより、顧客の心に最初に入る方がベターである
4.知覚の法則
マーケティングとは商品の戦いではなく、知覚の戦いである
5.集中の法則
マーケティングにおける最も強力なコンセプトは、見込み客の心の中にただ一つの言葉を植えつけることである。
6.独占の法則
二つの会社が顧客の心の中に同じ言葉を植えつけることはできない
7.梯子の法則
採用すべき戦略は、あなたが梯子のどの段にいるかによって決まる
8.二極分化の法則
長期的に見れば、あらゆる市場は二頭の馬の競争になる
9.対立の法則
ナンバーツーの座を狙っているときの戦略は、ナンバーワンの在り方によって決まる
10.分割の法則
時の経過とともに、一つのカテゴリーは分割し、二つ以上のカテゴリーに分かれていく
11.遠近関係の法則
マーケティングの効果は、長い時間を経てから現れる
12.製品ライン拡張の法則
ブランドの権威を広げたいという抗しがたい圧力が存在する
13.犠牲の法則
何かを得るためには、何かを犠牲にしなければならない
14.属性の法則
あらゆる属性には、それとは正反対の、優れた属性があるものだ。
15.正直の法則
あなたがネガティブな面を認めたたら、顧客はあなたにポジティブな評価を与えてくれるだろう。
16.一撃の法則
各々の状況においては、ただ一つの動きが重大な結果を生むのである。
17.予測不可能の法則
自分で競合相手のプランを作成したのでない限り、あなたが将来を予測することはできない。
18.成功の法則
成功はしばしば傲慢につながり、傲慢は失敗につながる
19.失敗の法則
失敗は予期することもできるし、また受け入れることもできる
20.パブリシティの法則
実態は、マスコミに現れる姿とは逆である場合が多い
21.成長促進の法則
成功するマーケティング計画は一時的流行現象の上に築かれるのではない。トレンドの上に築かれるのだ。
22.財源の法則
しかるべき資金がなければ、せっかくのアイデアも宝の持ち腐れとなる。

売れるもマーケ 当たるもマーケ―マーケティング22の法則
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