すっかり気温は夏ですが、みなさん季節の変わり目も体調を崩さずお過ごしでしょうか?
ちょうど期の変わり目の会社も多いせいなのか定かでないですが、ここ最近「転職」という選択をした友人・知人がとても多いです。
当然転職は様々な理由を伴った上で色々なことを考え抜いた上での意思決定ですし、次の環境でも全力で頑張って欲しいと心底思い、陰ながら応援させてもらうつもりです。
ただし、個人的に転職理由の中にはその人にとって良い理由とあまり思わしくない理由があると考えています。昔からこれは自論があったのですが、最近色々な機会に改めて考えることがあったので、新しい出会いや別れを経たこんな時期にそんなことを今回書いていきたいと思います。
転職理由上位を以下に挙げてみました。
例年そこまで大きく転職理由が変化することは無いようですね。
1位:他にやりたい仕事がある
2位:会社の将来性が不安
3位:給与に不満がある
4位:残業が多い/休日が少ない
5位:専門知識・技術力を習得したい
6位:幅広い経験・知識を積みたい
7位:U・Iターンしたい
8位:市場価値を上げたい
9位:雇用形態を変えたい
10位:業界の先行きが不安
【データ出典】インテリジェンス
【データ抽出期間】2014年10月~2015年3月
【有効回答数】29,087件
この中で一般的にポジティブな転職理由だろうと考えられがちな以下3つに関して個人的には一概に正しい選択とはいえないと考えています。
・専門知識・技術力を習得したい
・幅広い経験・知識を積みたい
・市場価値を上げたい
これらすべてに対して思うことは、「それらは転職が唯一かつ最大の解決策ですか?」ということです。
確かに一部転職によって変わる部分もあるかと思いますが、多くの場合、環境を変えることでそれらを「得られる可能性に賭けている」だけなのではないかと思っています。そういう人の頭の中は、「今の職場環境では立場も決まっているし、意見の強弱も何となく決まってしまっていて、今のところではこれ以上経験や知識を向上させることはできない。転職しよう。」という考えが巡っているのはないかなぁと思います。「環境を変える=今とは異なる=今以上の力が身につく」という構図です。
それ自体は間違っているとは断言できないことではありますが、その会社が自分の会社だと思って一定の期間どうやったら全体が成長するのか考え続けることや、今置かれている状況をどうやったら変化させることができるかを考え、行動することが上記3つの成長に最短で近づくのではないかと思います。環境に依存するため、自分が別の環境に身を置く人と、環境すらも変化させられる為にどこにいても同じ価値を創出できる人とでは、当然後者の方が長期的にどのようなシーンでも価値を生みだすことができるはずだと思っています。
(もちろん入社する前に伝えられていたことと全く違う環境だったりするケースは企業側にも責任があるので、一概ではないですが。)
弊社のようなベンチャー企業において、自己成長や市場価値に対して貪欲な人が多く在籍していると思います。そのマインドはとても共感できますし、肩書きや看板ではなく成長した人が成功するような世の中になっていくであろう観点から考えると、とても素晴らしいことです。でもその努力の方向が間違っているんだとするともったいないとも同時に感じます。
私自身も何が正解かなんてわかりませんし、人の人生の重要な部分を占める仕事という決定には様々な意見があると思いますが、今のところはこの考え方がしっくりきています。
仕事をしていて辛いことや逃げ出したくなることも多々ありますが、そんな時こそ今自分が抱えている問題意識や不満は何をすることで解決できるのか、を冷静に考える機会を作ることが必要なのだと思います。
Atraeという会社が、働いていることが楽しく、やりがいを感じられるような環境を創るために、自社、クライアント問わず貢献できていることを目標にこれからも頑張っていきたいと思います。
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