転職サイトのマーケティングってどんな仕事?

こんにちは!
入社4年目の井端です。

アトラエでは、この時期になると新卒採用がかなり盛り上がってきます。全社全力で取り組むプロジェクトなので、面接をする側としても毎回が真剣勝負です。

その面接の中で、毎回自分の仕事内容をざっくり説明するのですが、「マーケティング」という言葉を使うとどうも曖昧に伝わってしまうらしく、うまく伝えられていない気がするので、この機会に具体的にどんなことをしているのかを紹介しようかと思います。
まず最初に、やっていることをざっくり言うと、「求職者の方が転職サイトGreenを使いたくなる、使わずには居られない状態」を作ることです。そのために必要なことは全て仕事になります。

これだけだとよく分からないと思うので、以下、直近で取り組んだ内容をちょろっと紹介です。

1,広告の企画

転職サイトGreenは、ご存じの方も多いかもしれませんが、Web広告を多く配信しています。特に、以下の様なぱっと見よく分からない(?)ディスプレイ広告を多く活用しています。

「Web上でのバナー広告なんて、誰もクリックしないでしょ?」と思った方。
そうです!確かに僕はクリックしません!
普通の広告なら

「普通は誰も反応しないもの」なら、「反応せざるを得ないもの」を考えて、それを広告にしてしまえばいい。
「どういう内容だったら、すっと心に入っていくことができるのか?どういう内容だったら気になって仕方ないものになるのか?」を考えるところから、僕らの仕事が始まります。

「俺だったら●●みたいな内容だったら気になっちゃうな」
「●●的なメッセージだったらドキッとしない?」
「●●みたいな人をターゲットにするんなら、▲▲みたいな内容の方が刺さるんじゃない?」

みたいな試行錯誤をひたすらし、普段道を歩いているときも無意識のうちに他社の広告内容・手法を気にするようになり、徐々に自分たちなりの伝え方を見つけていきます。そうして、Greenというサービスにおける価値の伝え方(=広告の在り方)を探していきます。

社内でネタを考えて自分たちだけで作りまくることもあれば、こちらの企画こちらの企画など、社外の方とパートナーシップを組んで作ることもあります。
(上記は、ぱくたそというフリー素材サイトとのコラボレーションで作りました。)

※ちなみに、これまで出してきたバナー広告は以下に大部分がまとめてあります。興味があれば覗いてみてください。現在出している最新のモノも追加していきます!
転職サイト Green on Pinterest

一言にバナー広告と言っても、本当に色んな表現パターンとそれに対する反応があります。
そしてそれは事業内容によっても異なるので、他社サービスのマネなんて出来ません。自分たちで答えを探すしか無いのです。

この終わりなき改善の道をひたすら突き進んでいくのが、広告を作るという仕事です。

 

2,登録後のアクティブ率改善

Greenは、「求職者の方に登録してもらって終わり」のサービスではありません。あくまでも、転職活動を最後まで支援し尽くして、初めて意味を持つサービスです。
なので、会員登録いただいた後は、「その方がGreenからサービス価値を一番得やすい状態」を如何に作っていくかが勝負になります。

Greenにおいて「サービス価値を受けやすい状態」とは、ずばり「企業に魅力的に映る状態」です。
つまり、求職者の方に、ご自身で様々な情報を入力していただき、企業に魅力的に映るための準備をしていただく必要があるわけです。

でも、「自分の仕事に関する詳細情報をどんどん入力したい!」なんて人は居るはずはなく、大多数の人にとって、Webフォームでの入力作業というのはただの苦痛です。

※例えばこういう入力フォームは、見るだけで目眩がしてします。。

僕も、入力作業なんて面倒なんで、出来るだけやりたくないです。
普通の入力フォームなら

普通の入力作業が面倒で退屈なら、楽しく出来る方法を考えればいいし、多くの人が敬遠するものなら、「次はなんだろ!」と気になってしまうものに変えてしまえばいい。

Greenでは、単なる入力作業も出来るだけユーザに楽しんでもらえるものにしたいと思っていますし、そのために思考錯誤し、僕らにとっての最適解を出すのがサービス運営者としての腕の見せ所だと思っています。

結果的に、上記のフォームと同じような情報を取得するためのフォームは、うちではこうなります。↓

空間的なムダはあるかもしれませんが笑、少なくとも僕は、人間味のないただの入力フォームよりもずっと良い気持ちで入力出来ると思っています。

他のサービスではどうだとか、一般的にはこれがセオリーだ、とか色々考えることはありますが、最終的に考えるべきは、「僕らのユーザにとって一番価値があり、運営者の僕ら自身も一番納得感を持って提供できるものは何か?」という問に対する、僕ら自身の答えだと思います。

こういう思考錯誤を経ると、当然、単なる入力フォームですら、他社のサービスのそれとはかけ離れて行きます。他社にとっては「なんだこれ?」と思うUI・デザインもあるかもしれませんが、何度もテストを繰り返してそこに至っているので、Greenとしてはそれが最適解だと考えています。

本当にユーザのことを考えてアイディアを出していれば、長期的には確実に良い成果が出ます。
結果的に良い効果が出て、僕らの試行錯誤の結果を真似する企業が出てきたら、それが僕らの試行錯誤の方向性が正しかったことの証明になると考えて、ひたすら改善していきます。

上記のケースでは、会員登録後の詳細情報画面を例に出しましたが、似たようなことをサイトの様々な部分に関して考えていくのが、会員のアクティブ率を改善する仕事です。

 

3,全く別基軸での集客策の仕込み

最後に紹介するのが、「求職者の方が転職サイトGreenを使わずには居られない状態」を作るための、広告とは異なる取り組みです。

つい最近、以下の様な転職経験者のインタビュー記事をリリースしました。

Greenの転職ストーリーまとめ

まだまだコンテンツ自体は少ないですし、まだまだ改善途中ですが、これもGreenが求職者の転職活動を長期的にサポートしていく上で非常に重要なものになると思っています。

転職活動というのは、実はすごく孤独なプロセスです。
日本の仕事文化的にあまりおおっぴらに言えるものではないからでしょうか、多くの人が相談すること無く、一人で試行錯誤して意思決定していきます。

僕は、これはすごくもったいないことだと思います。
何故なら、多くの求職者が同じようなことで悩み、同じような不安を抱えながら、転職活動しているからです。

彼らが転職のプロセスで感じた不安や出会った困難、そしてそれにどう立ち向かったのかをもっと広めることで、少しでも多くの求職者の不安をなくせないか、と考えています。

でも、前述の通り、転職のことをあまりおおっぴらに話さない文化があることも事実。それなら、Greenという転職を支援するサービスがその一つ一つのエピソードを拾い上げて、それを必要としている求職者の方にピンポイントで届けられないか?と考え、上記の転職ストーリーという取り組みをスタートさせました。これからもっともっと充実させていきます。

・・・

「ちょろっと」と言いながら非常に長くなってしまいましたが汗、大体こんな感じの仕事をマーケティングという括りで最近実施しました。

厳密には「マーケティング」という括りから出るものもありますが(2番目の施策とかはそうですね)、究極的にはそんな括りは関係ありません。Greenが提供できる価値が増えればそれでいいと思っているからです。

今回紹介した転職サイトGreenというサービスは、まだまだ発展途上のサービスで、だからこそ更に良くしていくための余地も大きく残されたサービスです。今回はマーケティングという括りで仕事内容を紹介しましたが、似たような試行錯誤を他の色んなチームでもしています。
僕らは、このサービスを本気でもっと良くしていこうと思っていますし、そういう気概でサービス運営をしています。

冒頭の話に戻りますが、もし、アトラエの新卒採用を受けようと思われている方がいれば、是非ともこのような認識で面接・面談に来ていただきたいですし、面接の中ですらバシバシ議論できるような方だと僕はすごく嬉しいです笑。

超長文になってしました。。

今回は以上です。