「じぶん」の仕事と「だれか」の仕事

今日は新卒8年目(?)でwevoxを作っている森山がブログを担当します。
最近「成長」というキーワードで相談されることがあったので、その時に自分なりに整理したことを書きたいと思います。

成長をするために必要な仕事はなにか?

最近よく耳にするのは、「新しいことにどんどんチャレンジしたい!」「雑務に手一杯で、中々思うような仕事に着手できていない」「雑務をこなす暇があれば、もっと勉強したほうがいいんじゃないか」など、成長=仕事内容という定義が前提にある気がしている。
しかし本当に新しい仕事をこなしていれば成長するのであれば、スタートアップにいる人はめちゃくちゃ成長しているはずだし、一方で大手企業にいる人は成長が遅いはず。

でも実際そんなことない。めちゃくちゃ優秀な人は大手企業にも沢山いるし、スタートアップにも沢山いる。反対もしかり。
少し誤った解釈をしてそうだなと思い、僕なりに言語化したのが、成長する人は「自分の仕事」に取り組んでいる人。
逆にいつまでたっても成長しないなと感じるのは、「誰かの仕事」に取り組んでいる人。

何が違うのか?

自分の仕事と聞くと、自分が立案した、自分が生み出した、、、と自分起点で仕事が作られたイメージを持つがそうではなく、誰かに依頼されたとしても、「自分がやるからには、どういう工夫をしようか?」「どんな結果を生み出せたら最高だろうか?」と、自分が主体となって前に進めていく。
これは独断で意思決定しなさい、という意味ではなく、成果に向かって自分なりに工夫をしながら進めていくことが重要。

例えば、「○さんから△日に使う営業資料を作っておいて」とお願いされた場合。
言われたままやるのは、○さんの仕事をただこなしただけ。
一方で○さんが受注するためにどういう情報が必要か、先回りやイメージを膨らまし、自分なりの工夫をどんどん入れていく。これは自分の仕事をこなしている。

問い合わせ対応をひたすらやり続ける。聞かれて答えるだけなのであれば、それはサポートの仕事
一方で期待を超える回答をしたり、質問の内容を集約してレポートを作り、プロダクトの開発や業務改善を自主的に提案していく。
これは自分の仕事をこなしている。

平たく言えば、「自分で意思決定しているか?」という話であるし、「他の誰かではない、自分だからこそ生み出す価値を作れているか?」という話になる。
どれだけ難しそうに見える仕事も、先輩の言う通りにこなしている人が成長する訳でもなく、仮にすごく雑務に見える仕事も、実は自分の取り組み方ひとつで圧倒的な成長につながるケースがある。

依頼される仕事が多くて〜、もっと新しいことにチャレンジしたくて〜、と嘆いている人は、この法則を理解していないと感じる。

なぜそれが成長につながるのかというと、仕事の大半は、不確実なものを確実にしていくことが求められる。
仕事の難易度が高いものほど、不確実性が高い。会社を作り価値を生み出せる起業家はこの能力に長けている。

元政治家の橋下さんの著書でも、物事を達成するために最も必要なスキルは「イメージ(想像)すること」だと言っていた。
自分の仕事をこなすことで、自分のイメージ(想像)を形(成果)にする力が鍛えられ、結果ビジネスとしても成長する。
自分が工夫したことが、価値になったか?と日々PDCAを回せる人と、ただ言われたままにこなしている人では大きな差が生まれる。

成長したければ仕事の内容以上に、自分の仕事をこなすことにこだわろう。
あなたの日々こなしている仕事は、自分の仕事だろうか?誰かの仕事だろうか?