”競合”から”協働”へ。

今回のブログは新卒4年目の清水が担当させていただきます。

僕は入社以来、新卒採用に中心に仕事をしてきましたが、ここ最近学生さんや他社さんと一緒に企画をしたり意見交換したりと、社外の方達と、協力して物事進める機会が増えてきたように感じています。(協働と読んでます。笑)

そんな活動を進めていく中で感じるのは、当然のことですが「共感してくれたりファンになってくれる人を増やせると、難しかったことも出来てしまう」ということです。
そして、これからはそんな”共感して協働する関係をどれだけ社外に築いていけるか”が、プロジェクトの前進度合いをより大きく左右するんじゃないかなと感じています。

簡単に生み出せるからこそ、埋もれやすくなっている。

周りくどい話に変わりますが、時代が進むに連れてSNSやメディア上では流れる情報量はどんどん増え、かつコンテンツを形にすることも益々簡単になって来ていることもあり、何かを作ったとしても注目されるのが難しくなっているように感じます。
そして、その中で頑張って差別化しようとすると、何かとコストがかかってしまってくる”消耗戦”になりやすいとも感じています。

たくさんの競合が存在する新卒採用支援の領域を例にとると、競合から自社サービスを差別化するために、露出を増やすべく広告費に投資をしたり、コンテンツを魅力的にすべく賞金UPや登壇者を豪華にしたり、もしくは面談の量を増やしてマンツーマンの体験の向上を図るなど、何かしら選んでもらうためのコスト面での負担が増幅していっています。

自分たちにしか無い/できないことを簡単に作るのが難しいが故に、差別化するための工夫を全て自分たちだけでやり切ろうとすると労力・コスト的にしんどくなります。これは、どんな領域においても大きく変わらないだろうなと思っています。
更には、提供された情報から「選択する側」も、情報が多すぎて差を確認する作業がもはや面倒になっているのもまた事実だなと思います。
両方がしんどくなる状況が何だか苦しく感じます。

差がつくのは、コストよりも”共感”かもしれない。

そんな状況で重要なのは、かけられるコストの量というよりも、積み重ねられる”共感”の量だと思っています。
簡単には差別化しにくい、差を見極めにくい時代だからこそ、第三者からの紹介やオススメがあると選んでもらいやすくなるという点はもちろんですが、一緒に企む側として協働してくれる存在を作りやすい点でも”共感”は大きな力になります。

差別化ができないのは他のプレーヤーもきっと一緒です。
自分たちと同様に何かを伝えたいけど、何かを解決したいけど、選択されるのが難しい(かつコスト的に大変だ)からこそ、行動に移せていない協働予備軍となるような人はたくさんいるはずです。また、情報が溢れているからこそ、同じ違和感や課題感を持つ人も増えやすいのも事実だと思います。

そういう同じ課題感を持つ人たちが生まれやすい現代なので、ただ自分たちだけで踏ん張るのではなくお互いの強みを活かしあって協働することで、目的に到達するまでの負担は軽減されるはずです。
すごく簡単な例ですが、採用イベントをやるにしても、一社では注目してもらいづらいところを、一緒にやると興味を持ってもらいやすかったりするのも一つだと思います。
※ちなみにこの場合は当然母集団を共有し合う形になるので、別問題として魅力を伝えて行くフェーズで競合することになりますが、どうせ投資をするのなら会社の魅力自体をあげたり、深くまで伝える方にした方が本質かなと思っています。

日々接していく方それぞれが、自分たちに共感してくれるか・ファンになってくれるかで、今後作り出せる協働機会の数に少しずつ差も開いていくんじゃないかなと感じています。

「共感→協働→信頼」が大きなアセットになる。

ただもちろん「共感してもらえるか」ということ自体が難しいですし、たとえ共感してもらえたこと協働する機会を作り出せたとしても、中途半端に取り組んだり誠実に進めなかったりすると、還ってスピードダウンして結局実施しきれずにお蔵入りすることもあります。(よくあるもの。)
一度そうなってしまうと、もう一度協働しようとはなかなか思えないものです。

ただ逆に、常に一貫して想いを語り、誠実に行動し、協働を成功させられると、その成功体験がお互いに残ります。
そして、それぞれが別で何かに困った時には、また一緒に協働する機会を提供し合えます。

ものすごいスピードで変わり続ける今の時代では、同じ方法を取り続けて成功することはほぼ不可能だと思います。
今までのやり方をいい意味でリセットして変わり続けないといけません。
だからこそ、困った時にはいつもサポートし合える協働関係が、生まれ続ける障害を超え続けるための大きなアセットになるんだと思います。

目指す方向までスピーディに進んでいくために、協働してもらえる存在に。
そして協働してもらえるためにも、常に想いにまっすぐに、常に誠実に頑張っていこうと思います。