アトラエ一年目のペーペー採用担当が、学生のある言葉に対して思うこと

タイトルの通り採用担当をしております1年目の清水が、今回の社員ブログを担当致します!
新卒採用担当として半年ほどが経ちますが、これまでたくさん学生さんにお会いし、話をさせていただきました。
その中で圧倒的に多く聞くフレーズがあります。
それについて思うことについてツラツラと書いてみようと思います。

 

ずばり、

「やりたいことはないから、見つかった時にできるようなスキルを付けたい。」

これです。

Baby パソコン
大前提として、
生きていくためにはお金が最低限必要なので、多くの人が仕事をするかと思います。
どうせ仕事をするなら、やりたいことを仕事にして働きたいと思うものですよね。

 

ただ難しいのは、そんな簡単に人生のやりたいことなんて見つからないということ。。。
もちろん中には、過去に強烈な原体験があったりして、やりたいことや使命みたいなものが明確になっている人もいます。
ただ、そんな人ばっかりではないですよね。
人生のやりたいことが、簡単には就活時の数ヶ月でみんな見つかるなんてあまり考えられないし、何年か社会人生活を過ごしていく中で将来的にやりたいことが見つかり、そのやりたいことが今ある環境ではできない場合、転職や起業をすることになると思います。
流石に全くの未経験でスキルがない場合だとチャンスを獲得する難易度は高くなるので、その「すぐにできるようなスキルを付けたい。」になるのかと思います。

 

この前置き的に「結局反対なんでしょ、早くその理由書けよ」的に思われるかもしれませんが、正直僕も、この「言葉自体」は間違ってないと思っています(笑)

 

ただ、この言葉を発する背景の1つのスタンスに少し違和感を感じるパターンがあります。

 

自分のやりたいこと、全力で没頭できることが何かを
考えることをやめてしまっているパターンです。

 

だるい ドラえもん
やりたいことを考えた結果分からず、やりたいこと基準では会社を絞り込んでいくことができなかった際に、
将来見つかった時のために「スキルを付けられる環境」を探すとか、
一旦やりたいこと基準で会社を見るのは止めてみて、会社の風土や人、給料、福利厚生などで絞り込んでいくかもしれないのですが、
果たして本当にやりたいことは社会人になったら見つかるのでしょうか??

 

もちろん仕事のイメージができるようになることで、何らかの発見はあるかもしれませんし、働いてから知る仕事や業界があるのも事実かもしれません。
ただ、これくらいのギャップでやりたいことが見つかるのであれば、就活中に社員に聞きまくるという行動で賄えてしまいそうだと思ってしまいます。
むしろ多彩な方面の人に簡単に会える特権をもつ学生の方が発見出来る可能性が高い説もあります。
更に働くイメージをつけるなら、学生には「インターン」という秘密兵器があります。
卒業なんていつしても別に大きな影響ないんだから、仕事のイメージが必要なのならたくさんの企業の内側に入ったら良いですよね。

 

そして何より、就活という考える猶予期間を与えられている時に考え続けられない人は、日々業務に取り組む社会人生活の中でも考えられないと思います。

 

「自分がやりたいことは何なのか」を考えることから目を背けた時点で、やりたいことに巡り合う確率は圧倒的に下がるんじゃないかと思います。
確かに考えて行動しても見つからないことを続けるのはしんどいですが、やめた瞬間に、より見つからなくなると思います。
そして社会人となり、月日だけが流れ、それに比例して新たな仕事にチャレンジしずらくなる状況の中で、気づいたときには時既に遅し。みたいなことが起こってしまうと切ないなと思います。

 

就職活動の時間って自分の人生ややりたいことを考えるのに、本当に最適な時間なんです。そこを最大限使って下さい。あとで後悔しないためにも。
自分の人生で大きな影響を与えるファーストキャリアです。
自分の人生に責任をもって、周りの簡単な「見つからないならスキルだよ」みたいな根拠の無さ過ぎる無責任な発言に流されないでください。

 

「やりたいことはないから、見つかった時にできるようなスキルを付けたい。」
は、最終手段にしてほしいなと僕は思います。

夢
それでも「見つかった時用のスキル」をつけにかかる学生さんへの余談ですが、
「見つかった時にすぐにできるようなスキル」ってどんなスキルでしょうか?
ここの具体的なイメージがすごく大事だと思います。
どの会社に入っても「成長」はできるし、スキルはつきます。
ただ、成長にもたくさんの方向性のものがあります。事業を創る能力と売る能力だけでも異なる部分もあるでしょう。
やりたいことに必要なスキルと自分が付けていたスキルが大きく異なった場合に取り返しはつかなくなります。
出来るだけで良いので具体的にイメージして最適な選択をしてほしいです。

 

ビジネスに共通するスキルがつくような職種であれば大丈夫でしょう。という判断をされる方もいそうですが、僕は大丈夫だとは言い切れないと思います。

 

極端な例ですが、これからどのスポーツの部活に入るか決めたいが、どれがやりたいことか分からないから、
どのスポーツにも共通して必要な筋トレや走り込みを強化できる陸上部に入ります!
みたいな感覚に近いかなと思います。

 

果たして、2年後に「俺やっぱりサッカーやりてえ!」ってなった時に、サッカー部で必要とされるでしょうか?
確かに走るのは早いし、カラダも強い。けど、ボールを蹴る能力はなく、戦略・戦術も市販の本に載っているレベルしか分からない。
そんな陸上部の人の入部を、サッカー部の先生や部員は歓迎するでしょうか。
おそらくしないし、多分試合に出られる可能性も低いですよね。

 

さすがに採用するなら、スキルを持っている人を仲間にしたいし、
未経験歓迎!という場合もあるが、どうせなら若くて伸びそうな新卒を採用したいと思う会社も多いと思います。

 

もちろん、どの会社が経営不振になるかわからない世の中で、生き残るためにもスキルは必要かもしれないですが、やっぱりやりたいことやれるほうが絶対楽しいです。
そして「好きこそものの上手なれ」ではないですが、楽しんで没頭し続けている人の方が上達・成長することも多いと思います。

 

やりたいことは誰が与えてくれるわけではなく、自分で見つけようとして見つかるものです。
更に、「人生かけてやりたい!」と思えるようなことに出会えることは稀であり、
殆どの場合「何だか楽しそうだな」「興味はある」といったレベルの関心からのめり込むパターンも多いです。
諦めたら
しんどいかもしれませんが、探し続けて下さい。
「諦めたら、そこで…」的なことです!

 

自分の人生に責任持ってこの時間を最大限有意義に!
周りの動き方や雑音のような言葉に惑わされず、一旦自分でベストな方法を考えてみる!
そして取れる手段はどんどん取る!

 

せっかくの就職活動という良い期間です。
やりたいこと見つけに行きましょう。

 

就活生 be ambitious!!笑

 

ABOUTこの記事をかいた人

清水 謙

新卒入社3年目の清水謙です。 Green Salesとして入社し、現在は新卒/中途の採用を担当しています。 小学校4年生から神戸大学の体育会サッカー部を卒業するまで、ずっとサッカーに熱中し続けてきた、サッカーで出来上がった人間です。 組織論が大好きです。