今回はアトラエ歴はや6年半、16年入社の田中がお送りします!(気づけばもうそんなに….w笑)
今回は最近私がとても面白いなと思ったお話しを書きます。
私は直近コーチング(to個人に対しての方)を学び始めているのですが、その中でシステムコーチングという関係性にアプローチするコーチングの存在を知り、たまたまそれを勉強している人と話す機会があったのでその中での気づきを備忘録的にまとめておきます!
「外的役割」と「内的役割」
今日はチーム・組織における関係性のなかでの「内的役割」について話していきたいと思います。そもそもなぜこの考えを知ったかというと、私自身がその人と話す中で【自分にとって「誰かの役に立つこと」「誰かに喜んでもらうこと」が割と大事なタイプで、一方それが出来ていない時は自分自身でショックを受けたり、感情が動くと振り返れば感じるな〜】ということを話していた際に、関係性における「外的役割・内的役割」の話を教えてくれました。
【外的役割とは】
外的役割とは、システム(=関係性)における目に見える、機能的側面の維持を目的とした表面的な役割です。例えば、家庭における外的役割には、料理、掃除、お金を稼ぐ、子どもの送迎などが含まれます。組織における外的役割は、社長、財務責任者、秘書といった職務として表れます。組織がうまく機能するためには、明確な外的役割(職務記述書や組織図)が欠かせません。(引用:用語集 | CRR Global Japan)
外的役割とは上記の通り「組織図」にあるような役割。私でいうとWevoxのセールス(インサイド・フィールドセールス)としての役割やチーミングマスターというチームが機能するためのハード面の整え役(振り返りmtgの設定、やらないことを決める、調整する等)、もっというと朝会のアジェンダを作る役割などそういった役割にになります。
【内的役割とは】
内的役割は、システム(=関係性)における目に見えない、感情的な側面を担う潜在的な役割です。私たちは内的役割について無自覚なことがよくあります。内的役割の背後には、大切な価値観が隠されています。例えば、新しい提案をする人、言いにくいことを言う憎まれ役、世話好きな養育者、愚痴の聞き役などです。このように、システム(=関係性)には内的役割が必要であり、システム(=関係性)を構成するあらゆる人が必要に応じてその役割を果たしています。(引用:用語集 | CRR Global Japan)
例えば私でいうと、無自覚でおこなっている(気づけばやっていることが多いようなこと)ですので、名前をつけるとすると【なんでも聞いてくれる聞き役マン】【場を和ませるマン】【温情主義的おせっかいおばさん(困っていたら必要以上に気にして声かける)】【励ますマン】【熱く語りがちマン】【気軽に声かけまくる飲み会設定マン】などを自分自身を振り返った時に思い浮かべます。
改めて字面に並べてみたことがそこまでなかったので、なんとなく自分では「こういうタイプかな」というのを自覚していましたが、関係性における「目に見えない役割の言語化」そして「それが大切な自分の価値観」であることに気づきました。
で、ここからがなるほどなというところだったのですが、この内的役割には「問題が発生する時」があるという点です。
【問題が生じる時】
人と内的役割が同一化されたときに問題が生じます。例えば、ある組織において、深刻な問題を提起するのはいつも山本さんだったとします。すると、他のメンバーは彼がいつもその役割を担うことを期待し始めます。システム(=関係性)は確かにこの「問題提起する人」という役割を必要としていますが、特定の人(山本さん)がそれを一手に担う必要はありません。もし、山本さんが組織を去ったとしたら、別の人がいつの間にかその役割を担うようになるでしょう。
(引用:用語集 | CRR Global Japan)
【役割とその人が同一化されたときに問題が起き、役割を変える必要性が生じる】
1. 役割への嫌悪感:1人が長期間にわたって同じ役割を果たし続けたために、心底その役割が嫌になった状態。
2. 役割の混乱:果たすべき役割が不明確になった時に起こる。誰が何をするのかについて解きほぐし、明確化していく
3. 新しい役割の必要性:家族や組織が変化発達していく中で、現時点では存在していない新しい役割が必要になる時に起こる。
4. 満足には果たされていない役割:本来役割を果たすべき人がその仕事を十分に行っていない時に起こる。(引用:バランスト・グロース・コンサルティング)
上記でいくと1~2が「個人自体」に起こり得ることで、3~4は「関係性」の中で起こりうることかなと思います。
で、冒頭の田中の小言につながるのですが【自分にとって「誰かの役に立つこと」「誰かに喜んでもらうこと」が割と大事なタイプで、一方それが出来ていない時は自分自身でショックを受けたり、感情が動くと振り返れば感じるな〜】というモヤモヤについて、この内的役割の話と絡めて考えるとこんなふうに解釈できるかなと思っています。
①関係性における内的役割は1つだけではない
→改めて自分の内的役割を考えてみた時に、実はいくつか内的役割を持っていて、自分の全てが「誰かの役に立つこと」「誰かに喜んでもらうこと」=【おせっかいおばさん】であることだけではないことに気づきました。この内的役割は自分が大事にしている価値観でもあるので、これが体現できていないとなると冒頭あったようにショックを受けたり、もっとできるはずなのに、、等を思いがちです(できない時に感情が動く)。ただ、これはあくまで「関係性」の中で自分がついやっている役割であり、その役割に「乗っ取られる」必要は本来なくて、私のこの役割が必要でない「関係性」も存在するし、むしろ他の役割の方が役に立っている「関係性」もあると。大事なのは「いくつかある、複数ある、1つが全てではない」と思えるかどうかかなと。(複数あることによる心の分散)
また、この内的役割が役に立つ「関係性」を選ぶこともできるし、意識的にコントロールできるものであることもわかります。まさにうちの会社でも自分の内的役割を自覚して役に立ちそうな「関係性=チーム」に役立てにいく人や、その人自身ではなくて、そういった役割を見抜いて、適切にパスをするメンバーがいるので、まさにこういう人たちの行動が「コントロールをする」ということだと思います。
②自分はこうでないといけないに囚われているかも
→自分は「こうでなければならない」ということを知らずのうちに固定化しちゃっていましたが、楽しめる範囲でやれるのが一番良いなと。問題1の「役割への嫌悪感」という感情に近いかもですが、ずっと役割が固定化されてそれが「ねばならない」になっている(背景はどうであれば「ねばらならないという嫌悪感を感じる」)のは問題だと捉え、もっと「楽に」捉えて良いものだろうなということに気づきました。
③内的役割は「関係性」のなかで生まれるもの。個人のものではない。
→問題が発生するときの大前提として記載のある「役割とその人が同一化されたときに問題が起きる」という点にあるように、個人に帰着するものではなく、この役割は「関係性のなかで、その人が大事にしてきた行動・価値観」であり、関係性が変わればそれも変わるだろうということ。そもそも自分自身が出来る出来ない等の個人能力的な問題(こちらはどちらかというと外的役割)ではなく、関係性の中での「役割」なので、発揮しやすいしづらいという関係性があることに改めて気づきました。
まとめ
改めて、組織が大きくなる中で目に見えない【内的役割】の働きはより重要になり、またこの役割のバランスや偏りによって組織の雰囲気や風土も決まってくるものだろうなと感じています。改めて、組織側・いち個人として抑えるべきは以下なのかと整理してみました。
<組織・チームとして>
・組織図にない「関係性における内的役割」を各組織・チーム単位で自覚する(合意する)
・新しい役割が必要なのではないか?必要な役割が満足に果たせているのか?(これはそもそも必要な役割の定義や理解が必要だな….)
<いち社員・メンバーとして>
・自分の「関係性における内的役割」を改めて自覚する
・基本、複数あると思うが、無い場合は多分「複数」持ったほうがいい
・内的役割の発揮の仕方は「コントロールできる」
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