こんばんは!
今宵は、Atrae’16卒内定者の杉山聡がお送りします。
今回は僕の初投稿!ということもあるので、
自己紹介をしようと思います!(^^)
自己紹介をする上で、僕は大学で何をしているかを外すことができません。
…なぜなら、僕は大学院の博士課程で数学を研究しているからです!\ジャン/
というわけで、今日は自己紹介も兼ねて、
☆最先端の現代数学研究では何が行われているか
☆数学の博士課程学生がどんな生活をしているか
を紹介しようと思います!(`・ω・´)
☆数学の研究ってなにしとるんじゃ!
みなさんは数学や、その研究にどういう印象をお持ちでしょうか?
なんかめっちゃ難しい公式を覚えてる…とか、なんかよくわからない方程式を解いてる…とか、
たまに、大学の数学って哲学なんでしょ?とか言われたりします。
どれも当たらずも遠からずなのですが…ちょっと違います。でも近いです。
数学者たちの共通の目標は、そこにあるモノを「理解する」ことです。
そして、その目標のために、
(1)徹底的に深堀る!
(2)外の世界と見比べる
という2つを行っているのではないかなと思っています。
これじゃなんのことかわからないですよね(笑)
僕の専攻は、「幾何学」と呼ばれる分野なので、これにそって説明してみます。
まず、幾何学とは、図形の性質を研究する分野です。
図形と言っても、数学の授業で馴染みのある、三角形とか、平行四辺形とか、そういったものを研究するのは少数派で、
現代数学で研究対象となる図形は、球面とか、浮き輪の表面とか、そういう曲がった空間が多いです。
(画像はWikipediaからの引用[1][2])
こうやって例を見せられたらみなさんは、自然に「あ、杉山は2種類の例を出してきたな…」と思うと思います。
たしかに、この2つの図形は異なる図形です。
ですが、この2つは何が異なるのでしょうか。
もっと言うと、この2つの図形が異なると証明するにはどうしたらいいでしょうか。
このようなことを考えだしたのが、現代数学の始まりの1つです。
そして、(1)の飽くなき深堀りが始まりました。
ここから数学者は、
・そもそも、図形が同じとはどういうことなのか。
・それが分かったら、違うということはどうやって証明すればいいのか。
・空間が違うということの本質はどこにあるのか。
などなど考えます…更には、
・空間とはそもそも何なのか。
ということについても考えたりします。
そんなことをRiemannという数学者以来200年も続けた結果が、今の数学の幾何学になります。
数学者たちは「空間とはそもそも何なのか」とかいうことも真剣に考えているので、傍から見たら、奴らはついに哲学を始めやがった…!というふうに誤解されても仕方ありませんね(笑)
少しは雰囲気がわかってもらえたでしょうか?
ちょーーーーっと長くなってしまいましたね…。
続きは次回のブログということにしましょう!
その前に、言いたいことを1つだけ!
数学っていうと、なんかとんでもなく難しくて意味不明なことをやっている…と思われがちですが、そうというわけではありません!
結局、知りたい!という欲求があって、それを満たすために深堀りをしまくっているわけです。
ですが、これって、新規事業開発をされている方とかは、似たようなことをしていると思うんです!
ターゲットの真の満足とは何なのか!?
何を提供することでそれは達成されるのか!?
ということを深堀ることもあると思います。
時には、抽象的な議論になることもあると想像しています。
題材が数学なのか、ビジネスなのか、その違いにしか過ぎないんです!
意外とやっていることは同じなんです。実は!
と、いうわけで、僕の初回のブログを終わります(^^)
ちょっとは数学(者)に親近感を感じていただけるといいのですが…!
では、また次のブログでお会いしましょう!
[1] Wikipedia Sphere_wireframe_10deg_3r.svg ( http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/c/c9/Sphere_wireframe_10deg_3r.svg )[2] Wikipedia Torus.png ( http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/1/17/Torus.png )
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