意思決定の軸

こんにちは、Wevoxチームの森山です。今日は日々の意思決定を行う上で、意識していることを書きます。
事業を作っていると至るところで、意思決定が求められます。

アトラエではヒエラルキー構造がある理由ではなく、一人ひとりが現場で意思決定を行います。
プロジェクトリーダーとして事業全体への責任は担っているものの、全部の意思決定を1から理解することも難しい為、何に基づいて各メンバーが意思決定を行っていくのか、意思決定の軸が非常に大事です。

さて皆さんはどのように意思決定を行っていますか?ロジカルシンキングを使いながら、ツリー構造を書いたり、時には直感だったり人によって色々とあると思います。僕は意思決定は大きく2つの種類で整理しています。

①ネガティブチェックを強める守りの意思決定
→ 失敗へのリスクが一定大きいもの。事業全体に大きな変化を産むもの。失敗しないように持っていくことが肝。

②ポジティブチェックを強める攻めの意思決定
→ 失敗へのリスクは大きくないが、失敗の仕方が肝になるもの。成功でも失敗でも学習に繋がるように持っていくことが肝。

日々を振り返ると割合的には、1:9ぐらいで、ポジティブチェックの方が多い印象です。つまりほとんどがポジティブチェックを大事にしてます。ここを混合すると、失敗の仕方が大事なのに、失敗しないように舵を切ってしまい結果可もなく不可もなくに落ち着いてしまうことが多々あります。②に関しては、そもそも今達成できていない社会の課題やVISIONに向けて邁進しているので、無難に落ち着くのが最もリスクだと考えます。

では②の場合は、どのようにチェックするのか。僕の場合は、

・Vision実現に近づけるアプローチになっているのか
→ 意思決定者なりのロジックがあり、聞いた側も「確かに」と思えるものになっている。

・四方良しを実現しようとしているのか
→ 社会・顧客・従業員・株主の4視点で見たときに、それが実現できたとき全員ハッピーになるか。

・もし上手くいかなかったとき、そこから何が学べるか?(≒どういう目的を持って取り組むのか)
→ 〇〇という仮説ではなく、△△が大事だということがわかりそう。

この3点を確認します。①のケースは、ある程度状況把握とデータがあれば、ロジカルシンキングでクリアできますが、②は個々人の想いや視点も大事になってきます。その人にしか見えてない、その人だから気付けたことも多いにあります。ですので、その想いや熱量の筋が良いか否かというジャッジではなく、上記の3つの視点を確認しながら意思決定を後押ししていきます。

個人的にはこの②の意思決定の仕方が、アトラエらしいなと感じることが多く、本当価値に向かって泥臭くやる会社だな〜と客観的に感じることも多々あります。売上だけ上げるならもっと楽で、もっとできることもあるのに、VISIONと四方がきちんとあることで、我々が本当にやるべきことを常に見つめます。

逆にいうと、本気で価値に向き合うからこそできる良い意思決定というのも存在しており、同業他社からすると一見馬鹿に見える意思決定だが、その組織・チームだけが良い意思決定だと信じられているものこそ、我々だからこそ世界を前進させるインパクトの可能性があるものだと感じてます。一応補足をすると、その組織やチームは周囲から馬鹿に見える理由も理解していて、馬鹿じゃない理由が明確にあるというのが大前提です。笑

僕の好きな言葉で、Y Combinator創業者Paul Grahamさんの「Do things that don’t scale.(スケールしないことをしよう)」という言葉がありますが、僕なりの意訳は、「他人から見たらスケールしなさそうなこと(馬鹿に見える)こそ、あなただからできる理由がある」と解釈してます。

皆さんは日々何を軸に意思決定していますか?少しでもこの話が参考になれば幸いです。

ABOUTこの記事をかいた人

森山 雄貴

2012年のアトラエ新卒入社。入社時から、転職サイト「Green」の開発に携わる。2016年より組織改善プラットフォーム「wevox」を立ち上げ、邁進中。