思考の救世主!?ジェンガ思考法を身につける

こんにちは。今回は、Wevoxで日々事業作りに励んでいる森山がブログを書かせていただきます。

今日は事業やプロダクトを考える上で僕が大事にしているジェンガ思考法(僕の勝手な命名です)について書きたいと思います。皆さん、なにか新しい物事を考えたり企画をするときどのような事を考えるでしょうか?世の中にはたくさんのフレームワークや賢い人達が考えてくれたメソッドが存在しています。

また最近では便利なツールもたくさん増え、マインドマップやマークダウンのメモ帳などを使えば思考が捗ります。可視化するだけで、何だか凄そうな企画に見えてきたりします。それ自体は全く悪いことではなく、思考の進捗が可視化されることは良いことだと考えています。

一方で思考を前に進めやすいツールは、限定的な思考になりやすく、気づけば思考の幅が狭まっていることが多い。形式化されたフレームワークは、再現性が高いが故に思考する側に差が生まれづらかったり、プロセスをたどると誰もが同じ着地に向かいやすい。考えている自分では良いアイデアが生まれた!これはすごい企画になるぞ!と浮かれますが、結局我々が考えられる範囲のことは、おそらく数万人以上が過去に検討し、数多くの人が実行まで試みたものばかりだと感じます。だけど上手くいってないから、今がある。そしてまたその課題に我々が取り組んでいる。まさに同じ轍を踏む流れです。

「正しいと思うけど、皆そう考えるのでは?おそらく多くの人が挑戦したアイデアだけど何が失敗の原因やと思う?」という問いを返すことが良くあり、まさに深ぼった思考を活かすプロセスとして眺める思考というものが重要だと感じています。

では、どうすれば良いのか?僕は良く、ジェンガ思考法を使います。例えば一通り企画を作ります。企画の目的や課題を整理し、分解して解決策や実行難易度を検討する。ある程度整理が終わったら、

①同様のビジネスがどういった構造で成り立っているのか?(ジェンガ構造の理解)
②どのピースを抜くと崩れてしまうのか?(それをしてしまうとビジネスが成立しない/単価が上がらない/模倣される…etc)
③今回の企画の中で絶対に抜かれたくないピースは?(何処にメイン価値があるのか、何ができないと成り立たなくなるのか)
④今回の企画の中で②に該当するものを抜いて成り立たせる方法は?(自分たちにしかない軸のもたせ方はあるか?)

このようにジェンガをイメージしながら、思考を眺めていきます。何処が抜けると崩れるのかを理解しながら、自分たちの軸や価値を明確にしていきます。①②をするためには、同じことをやろうとしてきた人達(やっている人達)の理解が必要です。リサーチはもちろん、どういった構造なのかを読み解く必要があります。③④は、自分達の理解です。目的やあるべき姿はもちろんの事、④は自分達にしか出せない価値や強さを認識する必要があります。

経験則になりますが、④が最も肝になる部分です。何故なら、構造を変えることができるので、歴史の繰り返しとは違った結果になるからです。このように1度練り上げた思考を、ジェンガというゲームの構造を借りながら眺めブラッシュアップしていきます。

思考を深めた時ほど、思考を眺める癖をつける。とても大事なプロセスなので、ぜひ皆様もやってみてください!

ABOUTこの記事をかいた人

森山 雄貴

2012年のアトラエ新卒入社。入社時から、転職サイト「Green」の開発に携わる。2016年より組織改善プラットフォーム「wevox」を立ち上げ、邁進中。