大きな開発を終えて

入社7年目のエンジニア青野です。
社員ブログを書くのが久々すぎて、どんな感じでいけばいいのか全く掴めていないのですがw、書いてみます。

エンジニアとして主に新規事業の開発をやるようになり6年くらいになります。
Webサービスやアプリを運営していく上で必ずあるのが、いわゆるリリースという作業です。日々のサービス改善を継続的に出していくこともあれば、時間をかけて大きな新機能を作り、満を持して世の中に送り出すこともあります。どちらも非常に重要ですが、記憶に比較的残りやすいのは後者でしょうか。この大きなリリースというのを、決してキャリアが長いわけではないですが、自分も当事者として何度か経験してきました。

サービス開発で重要な要素の一つは、「素早くリリースし、プロダクト価値についての検証を早く進めること」です。私達のようなまだ大きくない企業の開発チームは小回りが効く分、数の力で圧倒するようなことができません。そのため、一人ひとりのエンジニアが、プロダクトを作り上げていくプロセスで強い意思と責任感を持つことが、戦っていく上での大前提になります。つまり、(あくまで一例ではありますが)先に書いたような「大きなリリース」のタイミングでは、実装のスピード面でも量面でもかなり踏ん張ることが必要になります。

では、ここで必要な強い意思と責任感とは何なのか?人によって異なると思うので、自分のケースを書いてみます。

まず前提として、プロダクトの検証や成長を目標とする上で、開発→リリースというのはチームにとって非常に重要なタスクで、この事実を忘れてしまっては話になりません。…が、人間そんなによくできたものではありません。自分なりにかなりストレッチしたリリース目標時期(※もちろん無理しすぎない程度に見積もってますが)、めちゃくちゃ多い実装量、作っていくことで見えてくる仕様の不足、、、面倒だし心を折ってくるような要素たちが迫ってきます。
正直なことを言ってしまえば、私は大きなリリースに向けて動いている時、「こういうのやるのは今回で最後にしたい…」といつも思いながら開発しています。ですが、こういったシチュエーションで今まで途中で折れたことは不思議となく、結果としてリリース予定時期も大きく後ろ倒したことはないですし、クオリティを大きく犠牲にしたこともほぼありません。(…たぶん)

なぜなんとかやってこれたのか。社内でこういった大きな開発に比較的多く関わってきた自分なりに思うのは、もっと個人的な感情が存在したからです。具体的に書いてみると、「自分のプライド」「一緒にやっているメンバーの存在」「そのメンバーたちからの期待を裏切れない責任感(プレッシャー)」という感じでしょうか。もちろん「世界中の人々を魅了する会社を創る」「自分のサービスで世の中に大きな価値を提供する」といった目的地のために日々働いているわけですし、この気持ちは常に持っているものです。ですが、ここ一番の踏ん張りに必要なのは、個人的な感情や覚悟みたいなものだなと思います。

まずは自分のプライド。単純ですが、自分がこだわりを持っている部分については、「その〇〇ができていない自分」を想像して「かっこ悪いな、嫌だな」と私は思うようにしています。今回のケースでいえば、自分が好きな「開発」という文脈で自分が納得して決めたことを最後までやりきれていない、そんな状態になるのを避けるイメージでしょうか。ベタですが、後輩にかっこ悪いところを見せたくないというのもあるかもしれませんw

そして、周りの存在です。
ちょうど最近も大きめの開発をやっていました。PMと一緒にフィードバックサイクルを回してデザインを作り上げたデザイナー、一緒に苦しみ(そして楽しみ)ながら実装しているエンジニア、熱心にQAをしてくれるメンバー etc.、各プロセスでチームメンバーが頑張ってくれました。そして、そういった仲間から、最後のゴールを決める立場の自分への期待も感じる。これを裏切るわけにはいかない、というのが自分にとってはエンジンになっているのかなと思います。
逆に言うと、例えば仲の悪いギクシャクしたチームで同じことをやるのは、困難なのかもしれません。自分のプライド・他のメンバーの努力・彼らの期待に応えるための責任感、そういった要素が自分には必要なようです。

最初の方に書いた通り、どういった要因で気持ちに火がつくのは人によって違うはずです。ただ、何が自分を奮い立たせるのか、それを理解することは覚悟を決めるのに必要なことのように思います。僕らのような小規模チームは「プロダクトを作り上げていくプロセスで強い意思と責任感を持つことが、戦っていく上での大前提」と書きましたが、言い換えてしまえば、それぞれが個人的な覚悟を持つことが必要という話なのかもしれません。

長くなってきたので、大好きな荒木飛呂彦先生の「ジョジョの奇妙な冒険」の1シーンを貼って終わりにしましょう。暗闇に道を切り開けるのは覚悟のある者だけ、です。

というわけで、大きめの開発を終えて感じたことを書きました。
もっともっと腹括って頑張らないといかん。

※小規模と書きましたが、今まさに開発チームを拡大したいフェーズです!誰か一緒にやりましょう!!!!
https://www.green-japan.com/company/172

ABOUTこの記事をかいた人

Yusuke Aono

2012年新卒入社のエンジニアです。ビジネスマッチングアプリ「yenta」の開発をしています