責任感と属人化

こんにちは、新卒2年目でwevoxでエンジニアをしている土屋 翼です。
今回は、責任感と属人化という表題で、最近仕事をする上で感じていることを書いてみます。

本ブログで書きたいことの3行まとめは以下です。

  • 責任感と能力がなければ、属人化すら発生しない
  • 悪い属人化と適切な属人化について
  • 属人化の形を常に変え続けなければ、事業か人が危険に晒される

です。

どれも当たり前のことのようにも感じますが、
この数ヶ月で数々の失敗をした中で感じたことを、整理の意味を込めて書き留めます。

責任感と能力がなければ、属人化すら発生しない

ネガティブな文脈で語られることの多い「属人化」ですが、悪いことばかりではないのではという話です。

業務がポテンヒットになるよりは、属人化して漏れがない方がいいですし、
そもそも、その領域を自分が守る!という責任感と、その領域の業務を完遂できる能力がないと、属人化は発生しません。
更に、属人化するからこそ、痒いところに手が届くフォローがし合えたり、
阿吽の呼吸で良い連携プレーができたりします。

入社したての若手や中途メンバーにとって言えば、ある業務を属人化させてしまっているということは、それに足るだけの責任感が芽生え、能力も身についたとも解釈できると思っています。

悪い属人化と適切な属人化

半ば無理やり属人化をポジティブに捉えてみましたが、やはり悪い面が多いことは否定できません。
例えば、下記のような状況や感情をはらむ属人化は非常に危険だと考えます。

  • 本当は委譲できる業務だけど、これを手放すと自分の業務がなくなる不安感があるためにしがみついている時
  • その業務を棚卸しすると、まずい点が多々あり半無意識的に隠したいと思ってしまっている時
  • 作業に追われ、思考する時間がなくなる程の量の業務になってしまっている時

これらは、良かれと思ってやっている場合もあったりして、当人では気づきづらいので厄介です。

そのため、

誰かに業務が集中している時は、
どうにかして業務の分散や平準化ができないかという議論を持ちかけ、
自分に業務が集中している時は、
この業務を自分だけが担う意味があるか?理想的にあるべき姿はどうか?ということを常に自問自答する意識が大事だと感じます。

業務を他のメンバーにハンズオンして適切に任せたり、
ツールを使って自動化できる部分は自動化したりと、知恵を絞ればhowはいくらでも出てきます。

逆に、適切な属人化としては、

データベースやプログラムに重要な変更を加える時に、敢えて属人化させることで大きなミスが起こることを防いだり、
会社の費用がかかる判断は、より全体像が見えているプロジェクトリーダーがしたりと、

普段の業務の中でもいくつもあります。
こういった属人化がなければ、決裁や稟議と言った仕組みは存在しないので、属人化は悪いことばかりでもなさそうなことは確かです。

属人化の形を常に変え続けなければ、事業か人が危険に晒される

基本的に、伸びている事業や会社であれば、ある業務のボリュームは増えていきます。
これから2倍、3倍、、10倍に伸ばそうという事業であれば尚更です。

そういった中で、これは適切な属人化だと決めきって、
思考停止して今まで通りのやり方を続けていると、あっという間に事業が危険に晒されるか人がパンクします。

ちなみに、僕はこの半年でパンクしましたw
大量のバグ改修依頼や、新機能のリリーススケジュールの決定など、
ミスコミュニケーションや漏れが出ないよう、役割柄、一旦自分に集めるという方法を取った末、
自分で業務がスタックして、問題に繋がったこともありました。

常に、どの業務を誰がどのくらい担当して、
それが適切なのか?を全員が考えながら変化し続けないと、

  • 事業上の重大な問題に繋がり、事業が危険に晒される
  • 担当者がパンクしてしまう

ということは、本当に簡単に起きるなということを痛い程実感しました。

アトラエのように、若手であろうと最近ジョインした中途メンバーであろうと、
積極的に裁量と責任を委譲し、各メンバーが自分の頭で考えて実行できる業務範囲が広い会社であれば、尚更です。

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一口に属人化と言っても、色んな捉え方、メリットデメリットがあるなと、
最近の業務を通じて感じていたので、取り留めのない内容ですが書き留めてみました。

今後は、責任感を持って自分の業務を遂行することは勿論のこと、

  • 本当に今の役割分担がベストなのか?
  • 先月からの事業の変化に対して、オペレーションの変化が追いついていない部分はないか?
  • 事業が10倍の規模になった時に耐えられるのか、今の業務の理想的なあり方はなんなのか?

といったことを常に念頭に置いて、日々の業務に向かいたいと思います。
今回は以上になります。