大人げない大人になるのがどうやら大事らしい

今回は青野が担当します。

「大人げない大人になれ!」という本を読みました。著者は成毛眞さん。マイクロソフトが最も成長していた時代に、その日本法人社長を務めていた方です。

大人げない大人になれ!
成毛 眞
4478012245

全編にわたって「大人げなさ」の重要性が説かれています。著者が出会ったビル・ゲイツのような、凄まじい成果を残した人・人生を楽しみ尽くしている人達には、大人げなさ・子供っぽさを持っている人たちが多いらしいです。そして著者自身も然り。
「大人げなさ」を持っている人は必ず「成功する・人生を楽しむ」ことができる、と述べているわけではないですが、大事な性質だなと思ったので今回の記事のネタにしました。

筆者が言うところの大人げない大人とは、
・自分の好きなことを我慢出来ない人
・あやふやでつまらない成熟や常識といったものとは無縁の人
・世間一般から見たいわゆるおバカ
を指すそうです。
こうした性質が創造性を呼び起こし、常人では思いつかない新しいものを生み出すことに繋がるのだとか。世間的に「常識」とされるものに囚われることなく、本当にしたいことを我慢せず思うままにやっている人が、人生を楽しむことができ、成功を収めることも多いということでしょうか。

日本ではおそらく「我慢」を美徳とする文化があって、自分のような平凡な人間が普通に生きていくと、どんどんつまらない人間になっていくのだと思います。そういう人に革新的な仕事・試みはできない。自分に限らず多くの人がそうでしょう。就活している時にも感じましたが、新しいことに挑戦しようとしている方ほど、変態というかエッジが利いている人が多く、魅力的でした。あれも著者が述べている「大人げなさ」に由来するものかもしれません。

この「大人げなさ・子供っぽさ」は大人になるにつれて消えていくと思われがちですが、実際は自ら包み隠してしまっているだけだと著者は述べています。失ってしまったように思えても取り戻すことはできると。誰しも元々は子供でしたしね。
仕事にせよ趣味にせよ好きなものを見つけ、それにとことん打ち込んでいくことで周囲の「常識人」と自然に差別化を図ることができ、人生の豊かさに大きな差が生じると述べられています。

自分について考えると、いくつか趣味はあるものの、やはり子供の頃のように夢中になれることはやはり減ってきたように思います。人生楽しんだ者勝ちですし、子供のように夢中になれることをこれから見つけていきたいなと考えさせられました。社会人になるとボーっと生きていたらあっという間に時が過ぎてしまいそうですし、人生を楽しめているか・夢中になれているものはあるか、常に意識しながら暮らしていたいものです。

*余談ですが、今朝appleの前CEOスティーブ・ジョブズの訃報が飛び込んできました。プロダクトやサービスの力で世界を変えた偉大な人物が亡くなって本当に残念です。彼が大切にしていた有名なフレーズがあります。

“Stay hungry, Stay foolish.”

彼もまた、著者が言うところの、常識には囚われない「大人げない大人」だったんだろうなと思います。彼の人物像、そして業績である素晴らしい製品は今後伝説になるのでしょう。
今回は以上です。

1 個のコメント

  • 大人げない大人、か。。。
    確かにiConっていうジョブスの本読んでる時も
    同じこと感じたわ。。「うわ〜子供っぽ」って笑

    でもそういう素直な部分とか、
    おかしいことに対して「それはおかしい」ってちゃんと言えることって、
    すごく大事なことなんだなって俺も感じた。

  • ABOUTこの記事をかいた人

    Yusuke Aono

    2012年新卒入社のエンジニアです。ビジネスマッチングアプリ「yenta」の開発をしています