チーム「ヨノナ科」スタート

本日は平井が最近社内で始めた活動についてご紹介します。

漠然とした問題意識 : 若い人たちに世の中を知る仕組みがないぞ?

なんどかこちらのブログでもエントリーがありますが、アトラエのビジョンは「世界中の人々を魅了する会社を創る」です。

 

そんな中、漠然と社内の若い人たちを中心に、「そもそも世界中のことあんまり知らないんじゃない?」という心配がありました。

当たり前ですがw、世界中の人々を魅了するためには、世界がどんな状態にあるのかをそもそも知っている必要があります。
また、世の中にどんな問題があり、何に人は困っているのかを理解しておかないと魅了することもままならないでしょう。

でも、社会人歴5年以下だと世の中のことを知らないこともしょうがない部分はあると思います。

一方で、世の中のことを効率よく知るための仕組みが社内にはありませんでした。

 

何をしたのか?

ということで、「世の中のことをちゃんとを知っていると言えるアトラエメンバーを増やそう!」というノリで、

★6ヶ月限定 チーム「ヨノナ科」

を結成しました!
※チーム名は藤原和博さんの「よのなか」科 をリスペクトしていますw

何人の人が参加している?

15人のメンバーが入ってくれました。実に、社員の1/3のメンバーが入ってくれているということになります。
思ったより多かったです。

何をやっているの?

日経新聞をテーマにしています。
毎週新聞を読んで1つの記事に対してコメントするという課題と、毎週1回の朝勉強会を行っています。

リクルートや有名証券会社などではやっているところも多いですね(さすが)。

※ 写真は「サピエンス全史」についての勉強会をやったときのものです。イメージこんな感じです。

 

何を目標にしているの?

当座の目標は、3ヶ月で日経新聞を8割理解することです。(理解の定義は肌感でOK!)
その後の3ヶ月については状況を見ながら考えるつもりです。

日経新聞ってどのくらい読んで、理解してる?

ヨノナ科に参加してもらったメンバーに
・日経新聞をどのくらい読んでいますか?
・どのくらい理解していますか?
という質問をとってみたところ、「読んではいるもののおよそ30%くらいしか理解できていない」ということが分かりました!

(むしろ、さすがヨノナ科に参加しようとするメンバーなので、ちゃんと読もうとしているのかなと思っています。普通の人達は0日の人がほとんどじゃないかなと)

 

ヨノナ科が本当にやりたいことって?

上記ではノリでという風に書きましたが(実際、エイヤ!で始めたので間違いではないのですが)、以前から新聞を読んだり、世の中のことをちゃんと理解していることには結構それなりの理由と役割があると思っていますので、そこをもう少し深ぼって書こうと思います。

* 過去を知り、未来を予想することで、事業や組織の方向性を確認する

* そもそもあなたはなんのために仕事をしているんですか?に答えられる。

* 多様な考え方、視点を身につけイノベーションの種を産む

過去を知り、未来を予想することで、事業や組織の方向性を確認する

会社として既存の事業や新規事業を作る際に、世界がどこに向かっているのかを知らなければ、どんなに新しいことを行っても検討違いになります。

例えば、、、
・日本はすごい勢いで高齢化、人口減少社会になっている。世界でもその動向(国として破綻する or 見事に再生する)が注目されている。
・GAFA以降グローバル企業への世界の目が厳しくなっている
・グローバル化と逆を行くような保護主義的、排他的政権が力をつけている。
・中国のIT企業はすごい勢いで成長し、近々アメリカを抜くだろう。
・リーマンショック以降、そもそもの資本主義市場が機能しなくなっている
・みんなが人類のためにサービスを作っても作っても、貧富の差はどんどん広がる

などなど、これらを知っているのと知らないのでは戦略として狙う方向性は違ってくるでしょう。

そもそもあなたはなんのために仕事をしているんですか?に答えられる

例えばGreenというサービスを考えたときに、

・私は採用をする会社と採用された人が幸せになってくれたら満足

ということを考えているか、

・私はGreenによって、日本という人口減少社会において生産性を高めてくれるエンジニアの最適なアロケーションを実現することで、30年後の日本がより良い世界になっていることを目指しています

と考えているかで、その事業に対する思い入れや何をするのかは変わってくるでしょう。

確かにどちらがいいとか悪いとかは難しいですが、後者を考えている人は前者も思いつくと思いますが、前者しか考えていない人には後者は考えもつかないと思います。

多様な考え方、視点を身につけイノベーションの種を産む

世の中を理解するプロセスは非常にリベラルアーツです。

世の中を本当に理解しようと思ったら、地理学、科学、生物学、マーケティング理論、政治学、経営学、経済学、哲学といったいろいろな分野を有機的に”知恵”として持っておく必要が出てきます。

つまり世の中を知るプロセスの中で、自分の中に多様な視点を身につけるという訓練をすることになります。

誰もが聞いたことがあると思いますが、イノベーションとは多様な考えが交わることで生まれます。
(逆に同質性が高い組織からはイノベーションは生まれにくいという弱点があります)

テクノロジーによるイノベーションが起こったここ10年くらいは、テクノロジー前の人材とテクノロジー後の人材が混じり合ったことで生まれてたものです。

これまではテクノロジーの希少性が高かったので、イノベーションも起こりやすかった。

しかし、逆に会社として”テクノロジーしか知らない”状態になっていき、同時にテクノロジーが社会の中でコモディティ化するようになると多様性はなくなっていき、イノベーションも起こりません。むしろテクノロジーを検討違いに使ってしまうという事になりかねません。

ということで、新聞を読むことを通じてそのような視点を身につける訓練をするということになります。

最後に

いろいろ書きましたが、特に計画なくスタートした企画なので、どうなることやらw
6ヶ月間後のチームヨノナ科をお楽しみに!

ABOUTこの記事をかいた人

平井 雅史

アトラエに2009年新卒入社。 新規事業→Greenクライアントサポート部署をまたぎ、多くの企業様の採用課題に対してアプローチをしている。 趣味はゴルフ、子育て、書道。