エンジニアとして考えていること 2019

 
入社8年目の青野です。
 
4月に新卒入社してくれた技術職のメンバーに対して、自己紹介を兼ねて私個人がエンジニアとして何を考えているかを伝える場があるので (ちょうど来週)、その内容の一部を書いてみようかと思います。…ネタの転用です
 
いくつかの側面から、ざっくり「私がエンジニアとして働く上で考えていること・意識していること」をライトに書いてます。
 
 
まず、エンジニアの役割をどう捉えているか。
スペシャリスト的なポジションだとは思うのですが、大前提ビジネスパーソンであることには変わりないと考えています。プロダクトやビジネスの成功を目指すチームメンバーの一員として、エンジニアリングを駆使して付加価値を生み出すことが役割。どうやってサービスに関わっている人 (お客様・同僚・将来の自分etc.) への価値を生み出し、いかに早く改善できるのか?、を考えていくことが業務上絶対に必要だと思っています。
 
次にポジションとしての強みをどう考えているか。
別に何でも良いと思うのですが、それなりの時間をかけてコードを書いたり設計をしたりしているわけですので、エンジニアならではの強みというものが何かしらあると思っておいた方が、気分的には良い気がします 笑 私の場合は、以下のように捉えています。
  • 「道具」であるエンジニアリング (テクノロジー) の力で、事業にレバレッジを効かせることができる
  • 設計や実装で求められる網羅的に考える力は、開発以外の文脈でも役に立つ
  • 価値を生み出すアプリケーションを自分の手で作っているので、それについて最もよく知っている状態になれる・愛着を持てる
  • 純粋にプログラミングが楽しいので、趣味や遊びのように仕事できる ※まじめに働いていますよ
 
さらに、開発をする上で日常的に意識していること。
7年ほどアトラエで働いて開発する中で、上手くいったことも行かなかったこともありますが、以下は、自分なりに思考のベースとして必要なことだと考えていることの一部です。
  • 開発は、いかに速くいかにクオリティの高いものを作れるか、の勝負?である。その時の事業やチームの状況を踏まえて、どのあたりに落とし所を作るのかの意思決定が重要
  • Noとできるだけ言わない。エンジニアがNoと言ってしまうと、インターネット企業の事業としてのアウトプットは何も生まれない。解決する手段が、現在の自分の引き出しにないだけのことも多い
  • 上記と矛盾するようだが、Noと言う。開発しなくても検証できる仮説・開発コストをかけてもインパクトが小さい施策は存在する、その際は不要だと判断する選択もあって良い。コストとその効果の関係は常に意識する
  • (ビジネスパーソン全般として大事だが) 嘘をつかない。今できないものを調べもせずにできると言ってしまうこと・自分でも無理だと思っているデッドラインを設定してしまうこと・進捗が遅れていることを隠すこと、ダメ絶対
  • 関わっているコードや使っているツールにオーナーシップを持つ。過去の経緯などから、今現在はいわゆる技術的にイケていない状況にあることもあるはず。そういう事象自体を恨んだりするのは自由だが、何もしないのであればエンジニアとしての問題解決を諦めているのと同じ
 
また、私もそんなに得意な方ではないので「よく言えたもんだな」と言われるかもしれませんが、いわゆるヒューマンスキルというやつは非常に大切です。「信頼し、信頼される」をメンバーとしての価値観に置いているアトラエでは、マスト事項とも言えるでしょう。マネジメント文脈でカッツモデルというのがありますが、この図でも、どのレイヤーにおいてもそれが重要だというのが示されています。(※今のところ、アトラエではマネジメントの階層を特に作っていませんが)
 

引用: https://bit.ly/316xfGF

 
というわけで、いくつかの点から、私個人がエンジニアとして意識していることを書きました。こういうのも少しずつアップデートしていけないと成長が止まっている証になるのかもしれません、怖いですね。一定期間を空けて改めて考える機会をとろうと思います。(そして、世界の一流のエンジニアは何を考えているのか、すごく興味が出てきた)
 
一部ではありましたが、こういった考え方のエンジニアに興味を持っていただけた方、アトラエのほかのエンジニアの考え方を聞いてみたい方などがもしいましたら、是非Greenなどでアクションいただけると嬉しいですー。
 
以上です。

ABOUTこの記事をかいた人

Yusuke Aono

2012年新卒入社のエンジニアです。ビジネスマッチングアプリ「yenta」の開発をしています