市場主義とシニシズム

こんにちは、内定者の藤原です。

最近はもっぱら冒険に興味があり、今回は少し東欧をバックパックしてきました。

スロバキア(きっと他の東欧諸国にも)には、コミュニズム時代の名残を感じさせる
ブロック型のアパートメントや建物がたくさんありました。

田舎道沿いにある小さな村々の中で、
一際存在感のあるそれらの建物は、とても異様です。

ソ連が崩壊して、市場主義が始まってから20数年、
先先進国が少しずつエコの道をたどり始める中、
今が消費主義の真っただ中です。

世界の先陣を切って地域機構を作ったEUは、
文化や価値観の違い 、経済格差を押し切って、その範囲を広げ、
今や、行き詰まりから抜け出せなくなっているようです。

そして、EUの特典を享受しきれない東欧諸国の経済は、
ニュースで聞くよりもよっぽど深刻な状態で、いつバランスを崩しても
おかしくない状態のようでした。

 同じヨーロッパでも、EU経済をけん引するドイツやフランスと東欧諸国との
格差は、物価にすると3~4倍も違います。

そんな様子を肌で感じたため、

『途上国が次々と新興国に変わり、産業中心地が次々と
より安価な人件費の場所へと移っていく世界。
肥え過ぎて動けなくなる先進国と、負の連鎖を生きる後進国。
富める者はより富み、貧しきはより貧しきへ。』

そんな考えが頭を支配していたのですが、
たまたま帰りの飛行機の雑誌でシニシズム批判の記事を読んで、
私の考え方がまさにシニシズムに支配されていたことに気が付きました。

『悲観的に世界を見ても、何も変わらない。
同じ「生きる」なら、もっと明るいように世界を見た方がいい。
理想主義とか、楽観主義と呼ばれようが、その方が幸福である』

といった内容が書かれていて、 かなり共感しました。
今の自分に何もできないからといって早急に諦めずに、
もっともっと成長して、世界のために自分は何かできるのか、
考え続けたいと思いました。