後輩に教える時に気をつけていること。

本日は平井がお送りします。

今はいろいろな場面で後輩に教えることが多い。
自分が偉くなったわけではないが、

すでに分かっていて悩まなくても良いことを悩んで欲しいと思わないからだ。

ただし、後輩に教える時、注意をしていることがある。
「最終的に相手に解決させる」
「自分を同じ歳の”友だち”に一旦なってみる」

ということだ。

先輩になるとどう考えても経験していることが多いから、解決策を知っていることが多い。
「自分もそれで悩んだ」「確かに苦しいよね」
と思うことはとてもたくさんある。
正直、すぐに教えたくなる。

ただの機能の使い方とか、ちょっとした知識であれば、すぐにでも教えてあげればよいと思う。
新規事業の方法論なんか教科書みたいなもの。喜んで教えて上げたい。

しかし、より本質的な、
「自分にとって何が本当にできていないのか」
「自分は次に何をすべきなのか」
「お客様とはどのように接するべきなのか」
といったビジネススキルや汎用性の高い根本的な考え方のようなものに関しては、上記と同様のやり方で教えることが返って仇になることがある。

つまり、
教えても、教えても、教えられる側には何も伝わらないし、
教える側も「何でわからないの?」とストレスがたまる。
よくあることだ。

こういうことが起こるのはなぜかなと考えると、多分、そういう根本的な考え方については人によって腹落ちの仕方が最終的に人によって異なっているからだと思う。
人によって異なる内容だから、教科書にできない部分に難しさがある。

そして、
自分を振り返ってみると、得てしてそういう難しいことは、誰かの言葉をヒントにしつつも、自分で解決してきたことの方が多い

また、自分で「そうか!」と思ったことの方が長い目で見たときには、自分の身になっていることが多い。

それを経験させるためには、
「最終的に相手に解決させる」
と言うことが重要だと思う。

そしてそれには先輩の「辛抱」が必要だ。
どうしても言いたくなる。どうしてもムッとする。でもそれは誰にとっても良い結果にはならないことが多い。

だから辛抱する。相手が変なことを言っても、悩んでいても、一旦悩ませる。
そういうことが一定期間必要だと思う。
(もちろん、成果に直結する中で会社に迷惑がかかる場合は違うが…それくらいカバーしてやる度量も必要だ)

もう一つ思うことは、「自分を同じ歳の”友だち”に一旦なってみる」ということだが、これは僕のオリジナルなやり方かもしれない。

良く思い出すのは、「先生よりも友達の方が教えるのがうまい」ということだ。
先生くらい年が離れてきたり、立場が異なってくると、そもそも何に悩んでいるのかが分からなくなると僕は思っている。

これはサービスをつくるのと一緒だ。
ユーザが何に困っているのかを正確に理解するのはものすごく難しい。
しかし、本当は相手が悩んでいることをちゃんと理解することが最も大切なのだ。

そうするための工夫として、昔から、「自分を同じ歳の”友だち”に一旦なってみる」という手段を良くとるようにしている。僕の場合無意識にしているということもあるが。。。

・あだ名で読ぶ
・一緒になって悩んでみる
・アホな一面を見せる
・むしろ後輩に教えてもらう

そうすることで、自分を相手と近づける。立場が一緒になれば何に悩んでいるかがだんだんと肌で感じれるようになってくる。

振り返って見れば、多分、自分は人の性格をロジカルに(タイプ別に)分類するのが苦手だからこういうやり方をするようになったんだと思う。だからロジカルには理解していないけど、何となく相手の状況がわかる。

ロジカルに理解したとしても、一緒の目線になれたとしても、いずれにしても、教えるのが下手であれば何もならない。
これも新規事業でいうところの、課題とソリューションの関係に似ている。

会社の成長のためには、どのようにして下の代に伝えていくかということを身につける必要がある。
これはそんなに簡単なことではない。ましてや人生経験もそんなに長くないのだから。

そんなことを思いつつ、工夫をしながら架け橋になるように自分はなりたいと思う。

ABOUTこの記事をかいた人

平井 雅史

アトラエに2009年新卒入社。 新規事業→Greenクライアントサポート部署をまたぎ、多くの企業様の採用課題に対してアプローチをしている。 趣味はゴルフ、子育て、書道。