The journey is the reward. 旅そのものが報酬だ。だから旅そのものを大いに楽しめ!

今日は平井が担当します。最近新卒のイベントに参加させていただくことが多いのですが、その際にお話をしていることです。

Screen Shot 2016-04-17 at 18.58.41
  • 8年かけて戻ってきた新規事業

題名の話に入る前にちょっと自分の自己紹介をしよう。

2009年、もともとはスティーブ・ジョブズにあこがれてベンチャーに就職をする。25歳で億万長者になっていたジョブズはさらに4年後の29歳にしてMacintoshを発売する。「新しいプロダクトを作り、世の中を変えていく」そんな姿に憧れて、ベンチャー企業に入った。

しかし、ベンチャーって思い描いているほどそんなに上手くはいかないものだ。

1年目からリーマン・ショックに見舞われて給料も下がり、オフィスも小さくなった。売上はもちろんどんどん下がって本当に会社がどうなるんだろう?という時期があった。しかもなんと、2年半くらいそんな状況が続いたのだ。(今のみんなは2年半のという時間の長さをどのくらい想像できるだろうか?)

弱かった自分は新規事業から逃げ出し、営業の仕事をすることになる。3年目にしてはじめてお客さんと電話で話をする。当然うまくいかないことばかり続いた。しかしだんだんと話をするのがうまくなっていき、訪問営業にも出ることになる。

またパートナー企業との全国制覇プロジェクトも始まった。Greenを東京だけではなく、地方にも広げようというプロジェクトだ。会社には来ずにパートナー企業に寝泊まりする日々が4ヶ月くらい続く。そして社内ではじめてMVPを獲得することになる。

その後には現在の仕事でもあるクライアントサポートに就く。3回目の社内異動だ。取材や写真撮影、お客様の問い合わせ対応。Greenを使った訪問営業などもスタートした。

そんな時に社内でyentaプロジェクトという新規事業がスタートする。自分がもともと夢見ていた新規事業のプロジェクトに僕は参加していない。。ふと考える、、あれ?俺って新規事業がやりたかったんじゃないっけ?

そんなこんながあり、ずっと温めていた新しい新規事業案をなんとか実現するべく、第3のプロジェクトをスタート。この事業の構想は2年位前からずっと考えていた。そして、現在、新規事業の企画を2足のわらじで参加している。

 

僕は自分の人生の8年をかけてスタート地点=新規事業に戻ってきたのだ。

  • 「今」が自分が楽しみにしていた仕事だ

前述の通り、こんな8年間の中で色々と苦しいことを味わってきた。

そんな仕事の中で特になんか上手く行かなくて詰まっていたとき、「あれ?そもそも何しにこの会社に入ったんだっけ?」と思うことがあった。正直昔はその答えがわからなくなっていたように思う。そして、「これでいいんだっけ?」とか、「こんな事をしてるばあいじゃないんじゃないか?」とか思っていた(笑)

でもそうしているうちに「やっぱり俺はこういう人生を楽しもうと思って入ってきたんじゃないのか?」という考えに戻ってくることに気がつくようになる。

「ベンチャーでエキサイティングな仕事をする!」って思っていた、その仕事とは、過去でも未来でもなく、まさに「今」がそうなのだ。

  • ベンチャー企業はそもそも毎日がアドベンチャーだ

ベンチャーでの毎日はそんなに簡単ではない。自分で道を切り開き、周りを巻き込んでいく。その間は楽しいことばかりではない。辛くて、苦しすぎることも多々あった。

だけど、だんだんと困難なことを楽しめるようになり、より難しいところにぶつかれば、それを乗り越えるために力をつけることが自分にとっての挑戦になっていく。その挑戦が自分の生きがいになっていく。

ありがたいことに、大企業と違ってベンチャー企業は自分の裁量によって結果が大きく変わる。まだまだ30人くらいの会社だし、事業だけ見ればもっと少ない人数で回している。手前味噌で恐縮だけれど、僕が担当している会社の数はチームの中でもTOPクラスだ。正直、僕が明日いなくなったとしたら、たぶん会社は回らなくなるだろう。

そして僕らの社内では全員が、無くてはならない存在だ。それくらい重たいものを背負って毎日をくらしていることになる。客観的に考えれば、結構すごいことをやっている(..のかもしれない 笑)

  • The journey is the reward ~旅の途中を大いに楽しめ!~ スティーブ・ジョブズ

1988年、3年前にAppleを追放されたジョブズは新しい会社で良くこう言っていたそうだ。The journey is the reward. Not the destination. (旅そのものが報酬だ。目的地ではない)。

これはベンチャースピリットを思い起こさせるすごく良いワードだ。

そう言い続けたジョブズは10年後にピクサーによるトイ・ストーリーのヒットでビジネス界にカムバックする。

結局シンプルに旅を楽しめた人が”勝ち”なのではないかと思う。純粋に楽しむことで、旅にのめり込み、集中することで旅をクリアする力がついてくる。毎日を楽しめるということと、結果的に能力がつくということが一緒に叶うものなのだ。打算的にゴール(キャリア、報酬)を目指す人よりも、結果的には満足度の高い人生になるだろう。

選択肢としてベンチャーを目指す人にはぜひそうであって欲しい。

正直僕はそうなるのに少し時間がかかった(笑)。これを読んでいる人にはすぐにでもそうなってほしいと思っている。

 

ABOUTこの記事をかいた人

平井 雅史

アトラエに2009年新卒入社。 新規事業→Greenクライアントサポート部署をまたぎ、多くの企業様の採用課題に対してアプローチをしている。 趣味はゴルフ、子育て、書道。