プロダクトへの関わり方

こんにちは。今回初投稿、エンジニアの稲村です。

今回はプロダクトへの関わり方に関して書きたいと思います。

目次
1. 考え方の変遷
2. プロダクトを育てること
3. エンジニアとして

1. 考え方の変遷
コードを書き始めた時、私は、動く物ができただけで、ただただ嬉しかったのを覚えています。
いろいろと書籍やインターネットで勉強し、深くコードは理解できていないけど、「とりあえずこう書いたら動く。動いただけで感動!」のような状態でした。

経験を積んでいくと、次第にいかに綺麗に書くか、使っている言語らしく書くか、というコードの書き方に楽しみを見出しました。
移動中でも、シャワーを浴びていても、いつでももっといい書き方がないかと考えていました。

コードの書き方もなんとなくわかっていくと、次は、どんなフレームワークを使うか、ツールを使うか、ということに重きをおくようになりました。
「このフレームワークを使えば、こんな簡単に良い感じのものを作れるんだ!」という感動で、日々、いろいろな技術を調べ、試していました。

さて、このようにひたすら楽しんできた私ですが、ある先輩エンジニアと一緒に仕事する機会を得てから、プロダクトへの関わり方が変わりました。
その先輩エンジニアは、毎朝、誰よりも早くプロダクトを使い、また、常に誰よりもたくさんそのプロダクトを使っていました。
監視ツールはいつでも開いていて、異変があれば誰よりも早く気づき対応していました。
機能に関する考察も誰よりも深く、要望にあった機能を『実装しない』ということに関しても、常に納得感のある話をしてくれました。
技術的にも優れているのは言うまでもありません。

2. プロダクトを育てること
私はその先輩エンジニアの姿を見て、『自分はプロダクトにしっかりと向き合っていなかった』ということに気づきました。
もちろん、それまでも仕様に関して論理的に考え、意見を言い、実際に決めて、コードに落とし込むことはしていました。
ただ、それはプロダクト全体を意識したものではなく、ひとつの機能(と時にはその周辺)だけに着目したものでした。
そして最終的には、言われた機能を実現すること、機能の実現のための書き方や用いるツールに関してばかり没頭していました。

プロダクトをより良いものに育てていくためには、常にプロダクトの世界観やプロダクトの全体の構成を意識する必要があります。
そして、常に全体を意識するためには、その先輩エンジニアと同じように、誰よりもたくさん使うことが一番の近道だと思います。
日々使わずに、リリース直前や機能の検討の時だけ使っても、プロダクト全体を意識することはできません。

3. エンジニアとして
エンジニアはプロダクトに一番近い存在です。一番近いからこそ気づけることは多くあります。
異変があれば誰よりも早く気づきたいです。常にもっとよくできないかを考えたいです。
また、せっかくこんなに近くにいるのに、1ユーザーとして向き合わないのはもったいないです。
私は、プロダクトの育ての親であると同時に、一番のユーザーでありたいです。