数学を教えることと、仕事を楽しむこと

どうも、また杉山です(笑)

最近、気づきを得ることが多いので、この場を借りてまた発信させていただきたいと思います!

実は僕は、知り合いに中3と高3の生徒がおり、その人達の勉強を月一くらいで見ていたりします。(過去、教育関係について結構あれこれ活動していました。その名残の生徒たちです。)
そんな中で最近考えていることについてです。

 

職業柄(?)、数学を教える事が多いのですが、そこで僕がいつも考えていることがあります。

数学、嫌いな人、多いと思っています。
ある日ふと思ったのですが、数学が嫌いな人と、数学が好きな人では、学校生活の楽しさ、または逆に、苦痛の量が異なるのではないでしょうか。
数学は必修なので、週に何度も授業があります。試験もあります。
数学の問題が解けない。どうしたら解けるかもわからない。でも考える。けど、考えても考えてもわからないし前に進まない。
相当しんどいですよね。
(※数学博士に俺の気持ちがわかるか!と突っ込まれそうです。
ですが、わからない問題を何週間も何ヶ月も考え続けるのが数学者の仕事です。
人によってはそういう気分になる時も有ります。僕にはありました(笑))

なので、僕は次のように考えて数学を教えていました。
正しく理解し、解けるようになれば、数学は楽しくなる。
何とかして今の状態を解消し、数学を楽しんでもらいたい。
直接的に今すぐ解けるようにならなくとも、数学を楽しんでいる姿だけでも見せよう。数学を出来るようになりたいと、ポジティブに思えるように。数学を楽しんでいる人のロールモデルになろう。

そう考えていたので、数学について解説しても生徒が理解してくれなかった時、
「なんで俺が教えたのにわからないんだ!」
と思うことはありませんでした。 いや、ごめんなさい、多少はありました。
逆に思うのは、
「あれこれ話を聞いてもらったのに理解を深めることが出来ず申し訳ない」
「生徒の本質的な理解の引っかかりのポイントに刺さる説明の仕方は何だ?」
という感じです。

とにかく、ただただ、数学を楽しめるようになって欲しい。その一心で相手に指導していました。
当然、成績を改善させないと、僕はクビになります。
でも、成績を改善させるには、大量の宿題を課すわけでもなく、出来ないことを責めるわけでもなく、どうすればその問題が解けるようになるのかについて芯を食った説明をし、ただただ数学を楽しいと感じてもらえるようにすることが結局近道なのだと信じて、そうやってきました。実際に結果も出してきました。

 

さてさて。話題を変えて。
どうやら、数学同様、仕事というものに関しても、本来は楽しいものであってもおかしくないはずなのに、そうとは捉えず、日々苦痛の中過ごしている人もいるような気がしています。
もちろん、数学を数ある科目の中でどう捉えるかが自由であるのと同様に、仕事を人生の中でどう捉えるのも自由です。
ですが、僕は、仕事は楽しいんだということを色んな人に伝えていきたいと思っています。
すぐにそうは思ってもらえなくても、自分自身が仕事に楽しく取り組んでいる姿を見せたいと思っています。仕事を出来るようになりたいと、ポジティブに思えるように。仕事を楽しんでいる人のロールモデルになりたいとおもいます。

また、仕事のことについて、他の人を育てる立場になるときもあるかもしれません。
そういう時、仕事をなかなか覚えない人がいても、
「なんで俺が教えたのにわからないんだ!」
と言うことは避けたいと思っています。
逆に、
「あれこれ話を聞いてもらったのに理解を深めることが出来ず申し訳ない」
「その人が仕事でスタックしている本質的ポイントに刺さる説明の仕方は何だ?」
と考えられればと思います。

恐らく、そういう場面でも、相手の人の成績を改善させないと、僕はクビになります。(クビは言い過ぎか(笑))
でも、成績を改善させるには、大量の宿題を課すわけでもなく、出来ないことを責めるわけでもなく、どうすればその仕事ができるようになるのかについて芯を食ったアドバイスをし、一緒に仕事を楽しく出来るような方向で考え、結果を残していければなと思います。

 

 

以上で終わりです。
勢い余って、誰もが一家言ある人材育成や教育について書いてしまいました。
炎上必須ですね(笑)

これが僕の基本スタンスです。
かなり深いテーマであるのは間違いないので、上に書いたことが常に必ずどんな場面でも正しいとは思っていません。
社内外問わず、建設的に議論ができればなと思います!

ABOUTこの記事をかいた人

杉山 聡

博士(数理科学) 2016年10月から Atrae に join し、 Green の marketing を担当した後、現在は wevox の data scientist として従事。 北里大学の島津研の特別研究員としても活動しており、 work engagement 関連の研究に参加している。