秘伝のタレをかき混ぜる

こんにちは、青野です。

もう5月なので、さあこれから新年度という感じでもないですが、
新年度になるとチームの人員異動だったり新人の配属などがあります。
そういった動きは、上手く利用すればポジティブな結果に繋がる場合が多いんだろうなと思っています。

理由はありきたりな感じになってしまいますが、
配属されたチームに新しい風を吹き込むことができるからだと考えています。
それまで存在していなかった新しい考えや技術を持ち込み、
悪い方向に凝り固まろうとしていた既存の概念がもしあったのならば、
それを修正する助けになるかと。

「今までこういうやり方でやってきてるから、何も考えずに君もこうやってやってね」
例えば、こういったメンバーのいるチームに配属されたとすると、
その内容によっては「なんでだろう、おかしいんじゃないか」と思うことがあるかもしれません。
そういった疑問をぶつけることで、チーム全体として新しい視野が開けることも
結構多いんじゃないかと思います。
(もちろん疑問を伝える技術、そして疑問に対して聞く耳をしっかり持つメンバーが必要ですが)

エンジニア界隈でたまに使われるのですが、
上記のような現象を表す言葉として「秘伝のタレ」というのがあります。
秘伝のタレ化したコード、秘伝のタレ化した業務オペレーション、みたいな感じです。

要は、美味いのかマズイのか良くわからないけどずっと昔から存在しており、
変更すると何が起こるのか分からなくて放置してある状態・モノのことです。

もしもこういったものが存在し、その内容が誤っていたとすれば、
それを発見して是正していく際に力になるのは、
最初に書いたように新しくチームに入ってきたメンバーでしょう。

とあるインターネット企業の新人エンジニア研修について、研修担当者の話を聞いたことがあります。
その研修では、現場で実践されていなくても理想の姿(開発方法やオペレーションetc.)を
徹底的に教えこむそうです。
そうして研修終了後、しっかりとした理想像を持った彼らを現場に送り込むことで、
現場を活性化させる・秘伝のタレをかき混ぜる、といった表現をしていました。

そんなわけで前置きが長くなりましたが、
新しくチームに入ったメンバーは固定概念に変に縛られることなく、最も柔軟な頭を持っているわけです。
なので、先輩の良い面の勘所を盗みつつチームに新しい風を吹き込んでいくと良いのではと思っています。

そして、元々所属していたメンバーは、
新しいメンバーの疑問に素直に耳を傾けつつ、常に改善点がないか・視野が狭くなっていないかを探す。

人が入れ替わってバタバタする時期でもありますが、
こういった動きが上手くとれれば最終的にポジティブな結果に繋がるんだろうな、
と考えている今日このごろでした。

はい、今回は以上です。

ABOUTこの記事をかいた人

Yusuke Aono

2012年新卒入社のエンジニアです。ビジネスマッチングアプリ「yenta」の開発をしています