Evernoteが大好きなので、少しだけ語らせて下さい。

入社3年目の井端です。

アトラエではマーケティングを担当しております。

マーケティング担当者と言っても、アトラエでは、マーケティング以外の仕事も幅広くやる必要があります。

また、マーケティングの中でも「長期的な大きな戦略」と「短期的な細かな施策」を行ったり来たりしながら仕事を進めていくので、かなり意識しないと、頭のなかが頻繁にグチャグチャになります。。

「あれ、今月は何目指してたんだっけ?」というように。。

なので、自分の頭の中が常に整理されていて、スッキリしている状態で仕事をするために、ここ数年試行錯誤し、自分なりの答えを見つけました。

はい、ここで出てくるのが、Evernoteです。

今回は、僕が愛用しているEvernoteについて紹介・・、いや、僕のEvernote愛を語らせてもらえればと思います。

※「Evernoteには興味ないよ!」という方は、ここから5分ほど、僕の長い妄想が続きますので、しばらくご辛抱下さいませ。。

 

・・・とその前に、一つ宣伝をさせてください!

これまでアトラエにてずっと開発を続けてきました、TalentBase(タレントベース)がついにリリースされました!

ありがたいことに、各メディアにて紹介いただいたのでご存じの方もいるかもしれません。

人工知能とビッグデータ解析で採用を変えていくべく、鋭意開発・改善してまいります!

・・・また、メディア掲載関連でもう一つ宣伝ですが、初めて、アトラエのマーケティングの取り組みをMarkeZine様に取り上げていただく機会を得ました!私、井端が偉そうに語っております!

メディアに注目される緊張感を持ちつつ、今後もチームアトラエとして精進してまいります!

・・・と、前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。

Evernoteって何?

はい、もはや愚問ですね。

Evernoteは、Evernote社が提供するアプリケーションで、Web界隈では知らない人はいないかもしれません。

最近はEvernote App Centerなどプラットフォーム的側面を強めようとしている印象もありますが、ここでは単体アプリとしてのEvernoteについてお話しさせてください。

Evernoteは、2010年から日本でのサービスを提供していて、2010年9月時点で登録ユーザーが約450万人いた参照)、ということなので、サービスの猛烈な拡大ぶりが伺えますね。。

当時、僕は大学2年生だったのですが、この時すでにEvernote愛を心に秘めておりました。授業ノートもEvernoteでとってたっけ。。なつかしい。。

ちなみに、このアトラエという会社に入社するときに、「好きなウェブサービスは何?」と面接で聞かれたのですが、その時も「Evernoteです!」と答え、その後長々と魅力について語った記憶があります。

当時から、Evernoteは、「クラウド+フリーミアム」のお手本的なWebサービスとして広く知られていましたが、サービスプロモーションの仕方も個人的には好きで、当時は以下のビデオが使われていました。

当時まだウェブサービスの紹介動画は一般的ではない中で、僕はこの動画を見て、

「なんて遊び心あふれる、素敵なサービス紹介なんだ!!」

と学生ながらに興奮したのを覚えています。

これ、すごくかわいい動画ですよね。サービスの空気感が良い感じに出ているなぁと。

Evernoteは、何を解決するの?

少し話が逸れましたが、「で、サービスとしては結局何が魅力なのか?」といえば、それはズバリ、

「頭の整理に最適な環境がある」

ということに尽きると思います。

前述のように、僕の場合、いろんな仕事をするとどんどん頭の中がごちゃごちゃしてしまいます。

何となく考えが整理できないまま、仕事に終わりが来てしまい、気づいたらクオリティの低いアウトプットしか出ていない。。みたいなことが、よくありました。

戦略を練ったり、新規施策の企画をするような場合、考えが整理されていることは仕事の質を決めるためにはすごく大事だと思っていて、それを手間なく自然に行えることのメリットは非常に大きいと感じています。

・・と、ここまではある程度共感いただけるのかなと思います。

問題は、この問題にどうアプローチするか、です。

僕は、自分の頭の中というのは、整理されているように思えても実はものすごいカオスで、しかも、カオスなくせにそれを客観的に見ることが出来ない、すごく厄介なものだ、と思っています。

客観的に目に見えないのであれば、当然それを客観的に整理することは根本的には不可能なわけで、「もっとスッキリしたいけど、具体的なアクションに落ちない。。」みたいな状況に。。

では、どうすればいいか?

僕は、

「目に見えないなら、目に見えるようにしてしまえばいい!」

と思っていて、そのために

「考えたことを、一つ残らず文書にしてしまえばいい!!」

「文書にさえなれば、客観的に分類できるし、関連性も把握出来る→整理できる!!」

というのが、僕の考えであり、Evernoteの考えだと思います。

これを一番、シームレスに、ストレス無く行えるのが、Evernoteです。

僕が思う、「第2の脳」が意味すること

Evernoteは、サービスリリース当時、日本では「第2の脳」というキャッチコピーで知られていました。(今はあんまり聞かないけど、変えたのかな。。。?)

これは、そのまま受け取れば、「2個目の脳みそだと思って、覚えておきたいことを何でもかんでも入れておけばいい!」という意味に感じられます。

つまり、「雑多に何でも入れられる、保管場所」という意味合いです。このような感覚で実際にEvernoteを使っている人も多いのではないかと思います。

ただ、僕は「第2の脳」というのを、少し違う意味で考えています。

第2の脳というのは、「自分の脳みその中身(思考)が、目に見える形で映しだされた、整理可能な脳みそ」みたいな感覚で捉えています。

つまり、「自分の目に見えるように再現した、自分の頭のなか」というイメージです。

こう考えて、何か考えた時は何でもEvernoteの中でノート(=文書)を作っていくと、Evernoteの中身を見れば、僕が過去に何を考えて、何を根拠に、どういう判断をしたのか、が面白いくらい目に見えて分かるようになります。

※余談ですが、僕は攻殻機動隊というSFアニメが大好きで、この中で、脳と脳をつないで各々が持っている情報量の差分を同期することで無くすることを「情報の並列化」と呼ぶのですが、
僕のEvernoteアカウントをつなげば、リアルに、「情報の並列化」が出来るレベルで僕が知っていること・考えたことは全て分かるレベルだと思います。

僕はどうEvernoteを使っているのか?

次に、具体的に僕がどんな用途に使っているのかを少しだけ紹介させてください。

上記は、僕のEvernoteのノートブック(ノートの入れ物)の全体像です。

それぞれのノートブックは、大きな用途別でスタックという大分類で分かれています。

スタック(=目的)は大きく分けると以下の4つです。

  • Workplace Stack →仕事関係、又は今プロジェクトとして取り組んでいるスタック。頻繁に使うもの
  • Who I am Stack →自分の興味や、働く上で大事にしたい考え方・価値観のスタック。これも頻繁に見返すもの。
  • Book Stack →今読んでいる本、読んだ本の感想、これから読みたい本のスタック
  • Repository Stack →ほとんど見返すことがない、純粋に文書として保存するだけのスタック。一年ごとに不要物は削除する

このそれぞれのスタックの中に、更に細かい用途別のノートブックが入っています。

そして、このWorkplace Stackの中でも使用頻度が一番高いのが、毎日のワークログです。

僕は普段働いているとき、このワークログをほぼ例外なく書きながら仕事しています。

ワークログって何書くの?

当時、仕事をしていて、過去に自分の頭で考えて決めたことなのに、「俺ってなんでこう決めたんだっけ?」と振り返っても思い出せず、また同じようなことを繰り返す状態があり、再現性のない仕事をしている感覚がなんかイヤだなと思っていました。

そこで、ちょうどそんな折にデザイン実況で知られる板橋さんの記事を読んで、「なるほど、これはいい!」と思って始めました。

デザインプロセスを明示化するという、全く別の取組でしたが、僕が当時思っていることと似てる!と思って始めました。

簡単なイメージとしてはこんな感じです。↓

基本的には、

  • 何時に、
  • 今何をして
  • 何を考えて、
  • 何をする必要があるか?(or したか?)

をズラズラと書くだけです。

タイムスタンプは作業の頭に入れ(これはEvernoteのショートカットで入力できる)、

何か作業の中でタスクが発生したらそれはチェックボックスをつけて、認識できるようにし、

作業の過程で「これはこうした方がいいのでは?」的な考えが浮かんだら、マーカを引いておく、

考えとして別ノートにまとめたときは、ノートリンクをつけておく、
という感じで書いています。

個人的に重要だと思うのは、マーカを引いた部分でいちいち立ち止まらず、一旦マーカを引いたら、手を止めずにそのまま仕事を続けることです。

後から、1日の仕事が終わったタイミングで、その日のログを見直して、立ち止まって考えたいことはその時にしっかり考える、みたいなイメージです。

これをしていると、過去の自分の思考の流れが凄くよく分かるので、週末に冷静な状態で1週間分ザーッと見た時に、

「この時は判断ミスったな」とか

「この時は疲れてたからか、おかしな仕事の進め方してるな」

みたいなことに気づく機会が得られるので、結構助かってます。

・・・と、ここでは仕事に一番関係するワークログを取り上げましたが、こんな感じに自分の考えをどんどんEvernoteの中に入れていっています。

どれくらいEvernoteが好きなのか

ここまでで十二分に僕がEvernoteが大好きなことは伝わると思うんですが、それはアプリ単体にとどまることはなく。。

財布は、Evernote仕様の「小さい財布」を使い、

会社では、Evernote仕様のラップトップスタンドを使っております。

こんな感じに↓

※僕は会社の机が低いので高さ調整に使ってますが、本来の用途は違うと思います。。

アプリケーションそのものの使い勝手やデザインもさることながら、Evernote社は使い勝手とデザインをこだわり抜いた、生活に役立つ製品群を紹介しています。

アプリケーションを中心に、「思考を整理し、工夫することで生活をもっと便利にする」、みたいなブランドの姿勢に、僕は魅力を感じるわけです。。!

最後に一人のサービス運営者として思うこと

ここまで、長々と僕のEvernote愛について語ってきましたが、Evernoteには、僕のような熱狂的なファン(信者?)が結構多くいて、Evernote社も「Evernoteアンバサダー」という形で、サービスプロモーション施策の一環として位置づけています。

彼らアンバサダーが自発的に(だと思っています)、自分のブログでEvernoteの使い方などを広めていくことで、ユーザ層を広げていこうという取組です。

僕が一人のWebサービス運営に関わる者として、Evernoteに対して思うのは、

こういう熱狂的なファンを生まれるようなサービスを作ることが一番チャレンジングだし、最終的に実現したら最高にかっこいい状態だな〜

ということです。

「熱狂的なファン」というのは、これまでリアルなモノにはかなり多くいたと思うんですが(アップル然り、トヨタ然り、スタバ然り)、ウェブサービスという目に見えないモノで熱狂的な魅力を感じさせるようなサービスって、なかなか無いと思うんですよね。

強いて言えば、Google、facebookとか?でもインフラとしての認識のほうが強くて、アップルユーザが持つiPhoneへの愛、のような愛着は無い気がします。

この意味で、Evernoteはウェブサービスとして頭一つ抜けている気がしています(僕のエコヒイキも大いに入ってますw)。

僕にとっては、Evernoteはその意味で大きな意味を持つベンチマークサービスですし、かなりカッコイイサービスだと思います。負けてられないですね。

私井端は、こんな感じのことを妄想しながら、普段仕事しております。

以上です!