通常業務の中に潜む、ヒントや鍛錬を逃さない

今日は既存営業(サポート)という仕事をしている8年目の平井がお送します。
営業の仕事の中にはどうしても終わらせることができない通常業務がある。何かのプロジェクトを終わらせて、次のプロジェクトに進むという仕事の仕方ではなく、常に40社くらいのお客様とのやり取りをしながら新しいことを進めていくことになる。逃れられない業務だ。
Young business woman having a business lunch at cafe with free wifi internet. She iscommunicating with her partners using her tablet computer
以前はそういう仕事が好きではなかった。「そういう仕事は自分がやることではない」というなんとも生意気な考えていたのだ。しかし、それを続けている間、成長のスピードはすごく遅かった。今から考えればそれは当たり前で、1年目はまだまだ単純な仕事しかできないもの、任せられないもの。だから必然的にそのような仕事しかしないことになるのだが、それに集中していないのであれば、成長はない。
そして実はそういった雑用(あえて雑用と呼ばせてもらうが)は常に消えるものではなく、逆に必要なものであり、そして重要な事は雑用の中にとても貴重な鍛錬のチャンスがあり、事業成功のためのヒントがあることに気がつくことが大切だ。それに気がつくと、この雑用が宝の山に見えてくる。ちなみにこれは、社内もしくは社外の1年目の社会人を騙そうとしているのではなく(笑)、真実だから本気で考えたほうが良い。
何が宝か、僕が感じているのは、「鍛錬」と「ヒント」の2つだ。
まず、雑用の中には、鍛錬がある。
例えば、毎日2時間以上のメールの対応という業務がある。お客様から色々なご相談を受けたり、報告をする必要があるのでこの業務は常に消えることはない。人間を相手にしている以上、何度も同じことを伝えなければいけないことはあるし、自動化してテンプレート化が出来ないものがたくさんあるのである。(大変失礼ながら、わかりやすさのために、この業務をあえて雑用に分類させていただきます。予め誤解のないようにw)
その業務をしていると、以下のような鍛錬が常に含まれる。
  • どのくらいその人のことを考えられるのかという想像力
  • 一字一句のミスを減らすための文章作成力
  • どのくらい時間を短縮できるのかという工夫
  • 人に信頼されるためにはどのくらいのスピードが必要なのかを知る
などなど本当に貴重な体験だ。
もう一つは雑用の中にある「ヒント」だ。
  • 営業の醍醐味はビジネスのお客様に対して直接触れることができるというものだ。これは社内にいるメンバーには絶対にできない特典なのだ。そこにはビジネスとしてお金を払ってくれているお客さまの不満や、努力、工夫などが一杯転がっている。
例えば、最近気がつくことは、
  • 上手く採用をされている会社の人が、毎度どの様なデータを欲しがっているのか
  • 「人が採用できない」という言葉の中には「社内営業」が実は一定の壁になっている
  • 毎週、毎週振り返りをしている会社となんとなく採用を続けている会社の採用力の違い
などである。
これらを意識することによってただの雑用がものすごい宝の山になるのだ。
時間はかかるかもしれないが、とにかくシンプルなことをしっかりとこなしていくことがいつの間にかすごい積み重ねになって、結果として現れるのである。
そもそもビジネスとは長期戦であり、こういう日々の積み重ねをしている人が結果的には成功するようになっているのだ。
そして、雑用を意識してしっかりと出来ているメンバーに次の仕事を任せたくなるものだ。単純作業を軽んじてはイケナイと思う。

ABOUTこの記事をかいた人

平井 雅史

アトラエに2009年新卒入社。 新規事業→Greenクライアントサポート部署をまたぎ、多くの企業様の採用課題に対してアプローチをしている。 趣味はゴルフ、子育て、書道。