積極的に失敗に怯えよう

こんにちは。10月にwevoxチームに異動しましたアトラエ新卒4年目の清水です。
今回のブログでは、異動してきてからより強く思うようになった「物事の解像度を高める努力って大事だね」という話をしようと思います。

失敗になり得るパターンをとにかく想像する

これまで新卒・中途採用のPJを担当していた私ですが、基本的にはかなり少数もしくは兼務メンバーでのチーム構成だったので、より規模の大きなwevoxチームに異動してきて、業務レベルで密にコミュニケーションをとるメンバーや一連の具体的な仕事が見えるメンバーの数が一気に増えました。

そんな環境の中で仕事をしていると、これまでにも増して自分と他メンバーの違いが見えてきますが、その中でも特に差を感じるなと思うのが「仕事の解像度をどれだけ高められているか」ということです。それも「最終的なアウトプット」や「それを作り上げるまでの工程」の解像度を高めるということよりも、いかに「失敗になりえるパターン」の解像度を高められるか、についてです。

「仕事をする=納品依頼を完遂する」だとすると、完遂できないということは本来あってはならないことです。
ただ、やり方が明確な単なるオペレーション業務ではなく、答えのない問いや課題に取り組む仕事が増えている中で、何らかの理由で結果的に完遂できないということも多く出てきます。

僕自身、何度も何度も後になって「思ったより●●だったため遅れました」とか「●●という観点は持ててなかったです」のように、想像できていなかった理由で完遂し切れないことが多くあります(恥)。
逆にどんな仕事でも安定して高い質のアウトプットをしている人は、その”何らかの理由”となり得るもののパターンをとにかく事前に潰しまくっているわけで、一層仕事ができるなとみんなから思われている人ほど、人よりも広くかつ深く想像することで仕事の解像度を上げ、失敗し得るパターンを少しでも多く洗い出しているように感じます。

当然ながら、起こり得る失敗のパターンを網羅的に出し切って、潰し切ることができれば失敗する可能性はゼロになるため、やればやるほど生み出すアウトプットの最低水準は上がり続けます。アトラエ社内からも「総論ポジティブ、各論ネガティブ」と言う言葉がたまに聞こえてきますが、ここをどれだけやれるかで差がついてくるんだと一層実感しています。

解像度を上げたくなる理由があると強い

とはいえ、失敗するケースなんて考えてもキリがないため、妥協として考えるのをやめちゃいたくなるのが人間です。(それに一つの失敗パターンを解消する方法を考えるだけでも難しくしんどいものです。涙)

そんな中でも、積極的に「他にうまくいかない理由は本当にないだろうか」「もっとできることはないだろうか」と考え続ける努力をするには、健全に失敗に怯えられる理由を自分の中に持てるか重要なんだと思います。時間の許す限り粘って、少しでも多くの失敗するパターンを洗い出す努力ができる理由を。

それは「周りの仲間を裏切りたくない!」という責任感でも、「こんなにも価値のある事業/PJが失敗するなんて絶対に嫌だ!」と言う愛着の強さでも、きっと何でも問題なくて、妥協しそうになる時に踏ん張り続けて、ある種ネガティブに成功率を上げる想像をし続けられるほどの意義があるかが重要なんだと思います。

そしてそんな妥協できない理由がたくさんあるチームほど、チームの失敗確率の平均値は下がり続け、勝ち癖のあるチームになっていくのだと思います。

ちなみにそういう僕自身、一番まずいパターンの解像度の低いままにもがき続け時間を使い続ける癖がまだまだ抜けきっていませんが(汗)、「自分の頭で考えて少しでも解像度を引き上げる努力ができないと仕事なんてできるようにならない」という実感を元に、積極的に失敗に怯えまくって行こうと思います。