最近考えていたとある「説」について

※ 本記事には、ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風 の軽微なネタバレを含みます。これから読む方はご注意ください。

アトラエ入社5年目、yentaのデザイナーをしている平根です。
 
最近、「人間、適度に迷惑を掛け合ったほうが仲良くなれる説」について悶々と考えていたので、それについて書きます。
 

「適度に迷惑を掛け合ったほうが仲良くなれる説」について

唐突に自分語りで恐縮ですが、幼少期の自分は、とても我儘で奔放な性格でした。
 
自分の意思を言いたい放題伝えて人とぶつかってしまったり、周囲に遠慮なくお願いや要求をすることで、図々しい人だと思われてしまったり。
 
そういうことを繰り返した結果、自分という人間は、物心がつく頃には引っ込み思案で慎重な人間になっていたように思います。
行き過ぎた振る舞いの結果として、「強い主張をしたり、周りの力を借りること = 悪」 という図式を変にインプットしてしまったのでしょう。
 
そんな背景もあってか、人に頼るの超苦手芸人として長年を過ごしてきたわけですが、最近になって改めて、コミュニケーションとして軽いお願いをし合うことで、人との距離が心理的に近付くのではないか?という仮説が自分の中で浮上しています。
(小さいことで言うと、「ついでにこれ買ってきて」というやりとりとか。これは厳密には “迷惑” ではないかもですが。)
 
思い返してみると、お願いや要求をされることって結構嬉しいものだし、迷惑をかけ合える間柄の相手ほど、自分と親しい相手のように感じるな〜と。
 
そんなことを漠然と考えていたので、先日yentaチームの朝会で雑談として共有したのですが、チームメンバーからもらった反応等々から派生して、もしかして「いい仕事をする」うえでも、周囲に「いい意味で迷惑をかける」胆力が必要なのでは??という仮説が浮上しました。
 

いい仕事をするうえでも、適度に迷惑を掛け合うの大事なのでは?

 
もちろん単に「迷惑をかければいい」というわけではなく、健全な迷惑のかけ方と、不健全な迷惑のかけ方は存在しそうです。
なんとなく、下記のような迷惑の掛け方は健全な気がします。
  • ポジティブな理由で人に負荷をかける(もっといいものを作るため・成果を出すためなど)
  • 本当に困っている時に信頼している相手に相談する
 
 
 
もっと具体的に考えてみると、下記のような二択であれば、それぞれ後者の方がポジティブなのではないでしょうか。
  • 周囲に迷惑をかけないように、できる範囲の仕事を一人で淡々とこなす < 周囲の力を借りながら、自分の能力のキャパを超えた挑戦をする
    → 最初は迷惑がられたり煙たがられることもあるかもしれないが、ポジティブな挑戦を経て、長期的には良い仲間ができる(はず)。
  • 簡単にGOを出す < 納得するまでGOを出さない(「もっと良くできる」など、理由がポジティブであることが前提。)
    → 最初は「この人めんどくさい」などと嫌がられるかもしれないが、長期的にはより良いアウトプットやお互いの成長に繋がって信頼関係が生まれるはず。

 
目先の心地よさを優先して状況を膠着させるよりは、短期的にはちょっとしたリスクをとることになっても、長期的な成果や新たな可能性を掴みに行く判断ができるといいんだろうな〜〜〜〜〜。と、感じるところです。
 
 
 
そういえば、「ジョジョの奇妙な冒険」という作品の主人公の一人である、ジョルノというキャラクター。
彼も、目先では「こうすべきだ」という発言によって同僚のアバッキオに嫌な顔をされて衝突していました。
 

「嫌な顔をされる」ってレベルじゃなかった

 
 
しかし、自身が正しいと思う行動を曲げずに信念を貫き続けた結果、最終的にはその発言や行動によって信頼を勝ち取っている場面も多かったように思います。
 
 

フーゴの信頼を勝ち取ってたシーン

 
沁みますね。
 
 

おわりに

私にとって、「目先のリスクを取れない」のはずっと取り組んでいる大きな課題です。
上述したような判断・振る舞いができる人間になること = 「人間として強くなること」だと言っても過言ではない気がしています。
個人的に、アトラエはビジネスを通して「人間として強くなれる場所」だと思っているフシがあり、この課題についても諦めずに取り組み続けたい所存です。
読んでいただき、ありがとうございました!

ABOUTこの記事をかいた人

平根

2015年卒新卒入社でデザイナーをしている平根です。 教育学部英語英文学科出身ですが、未経験でデザイナーになり、サービス立ち上げ時からずっとyentaチームにいます。 少年漫画と音楽とビールをこよなく愛します。