外国語へ向かう姿勢

インターン生の井端です。


最近会社内で、英語に対して積極的に取り組む雰囲気があります。私はこのような空気感が大好きなので、非常にわくわくしています。


私は高校3年生のときから、「どうすれば英語を国内で習得できるのか」を考え、試行錯誤してきました。

日本では「英語学習」というだけで、本当に多くの書物があります。

学者が書いたものがあれば、人気予備校講師が書いたものもあり、多くの方法論があります。

しかし、私が読んだ限り、多くの本に共通している点がひとつあります。


それは音読すべし!!!!ということです。

音読がいいというのは多くの方がご存知だと思います。

しかし、なぜ音読がいいのかは不明な点が多いのではないかと思います。

私は、海外経験無しで、音読を今まで4年間続けた結果、3年前のTOEICでは600点台の私が、現在では対策なしでも900を切ることはなくなり、英検一級も去年とることが出来ました。

ここでは、今までの経験から私が自分なりに思う音読の良さを書きます。


■音読をする理由

①「違和感」で文法的なミスに気づけるようになる

これは音読から得られる一番大きな恩恵だろうと思います。

いわゆる受験英語では、どれだけ語彙や文法を「知っているか」を問われることが多いです。よって瞬間的に(反射的に)文法のミスに気づく能力は大して重要ではありません。

しかし実際に英語を使用するような場では、「いかに思考をはさまずに話せるか」が重要になると思います。

何故なら、言語とはそもそも「使用するもの(=手段)」であり、「思考の対象(=目的)」ではないからです。

よって、話している最中に、使用している言語のこと(文法など)を考えている時点で、レベルとしては問題があります。高度に専門的なトピックで話さざるを得ないような環境では、話題の内容まで思考が回らず、非常に辛い思いをします。

このようなことを考えると、「思考を挟まずに英語を使用できる」ことこそ言語習得において重要であることが分かります。

音読を続けることで、「正しい文法」が自然と耳に焼き付き、そのルールを犯すものに「違和感」を感じるようになります。なので、この感覚が自分の中で生まれれば、正しい文章を脳がほとんど自動的に選択するようになり、致命的な文法ミスはあまりしなくなります。

音読は、この感覚を身につけるための、一番簡単で、安い方法だと思います。

②正しい発音が自然にでる習慣がつく=英語用の筋肉がつく

音読を実際にするとわかりますが、口の周りの筋肉が非常に疲れます。これは日本語と英語を話すときに使う部位が異なるためだと思います。

音読を続けない限りこの疲労感には慣れません。しかしこれに慣れねば自然に話すのは困難です。

舌の使い方も日本語とは大いに異なるため、最初の頃はこの修正に意識を取られます。

日本人の発音に違和感を感じるのは、この舌の使い方が多くの場合に上手ではないためだと考えます。

音読を通して自分の発音を修正することで、人前で話すことにも動じなくなります。

また動じなくなることで英語を話す機会を自分で探すようになり、後は自然に伸びていく事になります。

このサイクルに乗る上で、音読の果たす役割は非常に大きいです。

ちなみに、私が英語を話すことによる顔筋肉の疲労感を感じなくなったのは音読を初めて一ヶ月くらいでした(毎日読んで、での計算です)。

この状態になるだけでも、かなり話すのが楽になる感覚があると思います。

また、音読をすると、いかに自分が正しい発音に無頓着だったのかを知ります。短い文章でも、正しい発音をしらないために、驚くほどに頻繁に詰まってしまいます。そこでその都度発音を調べ、自分で発音してみます。

このプロセスを繰り返すことによって、誤った発音を聞くと「なんとなく気持ち悪い」という感覚をもつようになり、これによって徐々に発音が修正されていきます。

このときに初めて、それまでは「雑音」でしかなかった英文が、「意味のある文章」として耳で認識出来るようになります。

③語彙の記憶効率が高くなる

母国語では意識しませんが、私たちは言葉を記憶する際に、多くの場合には「文脈」で言葉を記憶すると思います。

その単語だけではなく、その単語を使用した状況、雰囲気などの、単語以外の情報を記憶の補助としている感覚があります。

簡単な例で言えば、「pain」という単語を覚える際に、その単語単体で覚えるよりも、「no pain no gain」ということわざでの記憶したほうが、記憶しやすいと思います。

音読することで、単語がどのように使われるのかを知り、それが単語の記憶を大きく助けると思います。

④発音記号を頻繁に確認する癖ができる

発音記号というのは高校までにどこかで習いますが、多くの人は辞書を引く時あまり確認しなのではないかと思います。

何故かといえば、発音する機会がないからです。

しかし、(前述の内容と重複しますが)正しい発音を知ることは、「英語を意味を持つ音として認識する」ためには不可欠のステップだと思います。

発音したことのない単語は雑音にしか聞こえないからです。

このような意味で発音記号を頻繁に確認することは、しっかりと聞きとるためには絶対に必要です。

音読は、この発音記号を覚える理由を与えてくれる非常に貴重なトレーニングだと思います。




・・・・とこのように、たかだか4年音読を続けただけの私が認識している範囲内でも、これほどに音読から得られる恩恵は多いのです。

音読には多くの時間を要しますが、下手な教室や教材よりは時間をかける価値のあるトレーニング方法です。。

ぜひやってみてほしいと思います。

私は現在も音読を続けているのですが、ここに書きながら自分でも気をつけなければならない点が湧いてきたので、私自身に向けての文章でもありました。

※具体的な音読の方法に関しては後ほど書こうと考えています。

最後に、私が参考にした文献をあげておきます。安河内哲也先生は、私にとっては神様のような存在で、私の方法論の多くは安河内先生の影響を受けています。非常に参考になるので、ぜひ、読んでみてください。

・できる人の勉強法 (安河内哲也) 中経出版 2006

・できる人の英語勉強法 (安河内哲也) 中経出版 2007

・英語上達完全マップ (森沢 洋介) ベレ出版 2005

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