夏休みを終えて

今回は新保が担当します。最近、ちょろっと感じたことを綴りたいと思います。

長いようで短かった学生最後の夏休みを終えて少しさみしさを感じています。そして大学の研究もいよいよ佳境をむかえようとしています。9月初旬、ゼミ合宿という名の中間発表がありました。場所は草津。温泉街で俗にいうリア充と呼ばれる大学生たちを多く見かけました。憂鬱な僕たちを横目にすごく楽しそうでした。()
3泊4日という無駄に長い中間発表では今まであまり認知していなかった他の人たちの研究を聴き、「この研究にはこんな背景があったのか」と良い知る機会になりました。そんな中ある人の研究で「様々なシチュエーションに合わせた掃除機の使用性(案)」というのがありました。そこで知ったこと(これはこの人の研究に直接の関係性はないのだが)、実は多くの掃除機は“押すときより引くときのほうが吸引力がある”ということ。僕の学科が人間工学という分野なので「これは取っ手のデザインの問題」とも言えますが、なぜ企業も“押して使用する”と誤解してもおかしくない宣伝をしてしまっているのか、またなぜ掃除機自体を押して使うものにしなかったのかなと疑問に思いました。
電化製品つながりで電子レンジなどでも同じことが言えるのではないかと思いました。最近の電子レンジ、よくみるといろいろな機能が搭載されています。しかしユーザーはそれらをほとんど使っていません。大半の理由は使い方がわからないからor使えることを知らないから。いや、使う必要性がないからとも言えます。これらのほとんど使用しない機能の分高い値段を払い購入していると考えるとなんだか損した気分にならないでもないと感じました。
僕も研究をしていてついついユーザー視点というものを忘れ、自分の勝手な思い込みをあたかも一般論であるかのように話を作り上げようとしてしまうことがあります。これから入社し、世の中にサービスを提供していこうとしている人間のくせにこういうことを忘れてしまうのは致命的ではないかと感じました。入社するまでに自分のやっていること、やることが本質的に意味のあることなのか、こういうことを常に意識できるようになっていなければと改めて思いました。