本日は平井がお送りします。
2012年のアカデミードキュメンタリー映画賞を獲得したアンディフィーテッドという映画を見ました。
話のあらすじは、テネシー州メンフィスにあるマナサス高校。この地域のアメフト・チーム 「マナサス・タイガース」は結成されて以来、一度も試合で勝ったことのない弱小チーム。チームのメンバーはアメリカ貧困地域出身で家庭や自分に家族の崩壊や少年犯罪などの問題を抱えている。
ところが2004年にボランティアで請け負ったビル・コートニー氏の驚異的な指導から、無敗(undefeated)のチームへと生まれ変わっていくというもの。
印象的なコーチの言葉が「お前達(メンバー)の技術の問題ではない、人格の問題だ。人格がアメフトに出る。」
彼の指導内容は、「人格(Character)を磨け」というほぼ一点にしぼったものになっていく。
1年間をかけて、それまで一体感のなかったチームがどんどんとチームとしてまとまり、組織的な戦術もワークするようになる。その過程がとても面白い。
話は代わって、ちょうど自分たちのチームみんなで「7つの習慣」を読もうという話になり、分厚い本なのでみんな脱落しないように、1習慣ずつ協力して読み進めている(笑)。
7つの習慣は副題にもある通り、「人格主義」の本なのだが、その中にできてくる言葉に
「人格に根本的な欠陥がありながら、戦術やテクニックを使ったとしても、一時的にうまく行くだけで長続きはしない」
というものがる。
なんだかあまりに内容が上記の映画とぴったりしていて面白い。
アメフトには個人の技術力と、チームとしての戦略性が必要になる。上記の映画のチームは黒人で体格、運動能力に恵まれたメンバーがもともと多い。もともとの能力から考えれば弱小チームでとどまっている訳が無いメンバーなのだ。
彼らが結果を出す事ができなかった事の原因が「人格にある」というコーチの言葉が、指導をする中でメンバー達に浸透していき、だんだんとチームファースト(チームを優先する)考え方をできるようになる事でワールドシリーズに出場できるくらいのチームになった。
スポーツとビジネスは近いと思う。
例えば、元々個人としてはコミュニケーション力、理解力、プレゼン力など高い能力を持ちながら、それがビジネスにの結果として出てきていない人は意外に多いのではないだろうか?
役割をかえたり、目標をかえたり、仕事内容を変えてみたり、リフレッシュしてみたり、ロープレをしたり、新しい技術を身につけてみたり、、、、いろいろと表面的な対策を講じてもまたどこかで苦しくなってくる。。。
それは、戦術的なことが「一時的な効果」になってしまい、継続的な成功につながらないということが往々にしてあるのではないか。
そんなときには、コーチの声を思い出すと良いかもしれない。
「技術の問題ではない、人格の問題だ」
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