観察で得る視点

明けましておめでとうございます。
wevoxチームでデザイナーをしている新垣です。

2020年新年1発目の社員ブログの投稿です!

突然ですが、みなさんはデッサンをしたことがありますか?

そう。これです。

ぶどう, 絵画, デッサン

僕はこの年始にデッサンをしました。中学校の美術以来、10年ぶりのスケッチです。今回のブログはこのデッサンから得られた学びについて書きました。

なぜデッサンをしようと思ったのか

きっかけは この記事 画像のように物を分解したり、観察してスケッチするという内容の記事でした。

この記事を見たとき僕の中で、物を観察するということ、分解するということに面白そうという好奇心が沸いたことがきっかけです。

好奇心が沸いた背景の理由は、

1.今後の目標としてデザイナーとして、フロントエンドの動き方でも貢献できるようになりたいという長期的な目標があり、物事の構造や仕組み、成り立ちを理解するのトレーニングになりそうだなと感じた。

2.日々の業務の中で、教えてもらうだけでなく、自分自身で気づくこと、気づいたことに問いを立て意見を持つことが大事だと思うことが多々あり、観察力を鍛えることにも良さそうだと感じた。

3.それっぽくとやかく言ったけどなんか面白そう

このような理由がきっかけでした。1に関してはコード書けよという視点ももちろんありますし、2に関してももっと他に手段あるやろwっていうのはありましたが、なんだかんだで何これ面白そう。という好奇心が発端でした。

発端になった記事はスケッチでしたが、観察をするという意味ではデッサンくらいしっかり描いた方が良さそうだなと感じ、スケッチとデッサンの間のような感じで描いてみました。

実際にデッサンをして何が得られたのか

デッサンのプロセスを記していきながら、その都度気づいたことを書いていこうと思います。

1.眺めぼんやりと輪郭を把握する

まず全体幹をとらえまず。このときは抽象的なパターンをいくつか組み合わせて輪郭を掴んでいくのですが、観たままペンを走らせるのは意外と難しかったです。

2.パーツごとの境界線を意識して輪郭を把握する

パーツごとの境界線などを観て、輪郭をはっきりさせていきます。もっと詳細、細部に筆を走らせたくなりますが、少し踏ん張って観た気づきをメモしていきます

3.気づきを可視化する

どんなに小さい気づきや違和感でもメモしていきます。どんなに些細なことでも自分の違和感を言葉にしっかりする。これが意外と難しい。

そしてもう1つ発見がありました。それは、スケッチ自体を完成させようとしすぎると、視野は簡単に狭まり、気づきが減る。逆に観察を意識すると気づきがまた出てくる。こんなにも簡単に視野は狭まり、気づきが減る物なのだと。

4.質感、外観の詳細をブラッシュアップ

そして光の反射や陰影なども観察し、描写していきます。質感を出すこと、反射、陰影をかく。これは難しすぎて折れました。。。笑。それっぽく仕上げてしまった。
先ほども記載した通り、完成させようとすると急に情報量は減ります。

このとき、完成させようとしない重要性みたいな気づきがありました。完成させるのではない、そもそも未完成である。目の前にあるデッサンは良くし続けられる物であるが、完成させる物ではない。

未完成であることを受け入れる。それを良くし続けることが重要。これは組織もプロダクトも何か創る上で大事なことなんじゃないかと感じました。

今回は時間の制約を自分に貸した為、その時間内でのクオリティになりますが、本来デッサン自体観察を含めて何時間でも費やせる物なんだと思います。

5.他のパーツに分解してみて、分解しての気づきを書いてみる

 

最後の仕上げになりますが、1~4のプロセスを他のパーツに分解して実施。

あ、ここ分解できそうだな、、、とか。ここの部品は共通化されてるなとか。の視点で観ていきます。
本当はもっと細かく分解してもよいのですが、今回は時間的にこの程度に留めました。

観察をすればするほど、観えてきます。知覚できていく。その度に気づきができる。その気づきに対して、自分なりに問いを持つことで、意見に変わる。

観続けることでより、細かい気づきが増えより、具体的に対象が観えます。自分の無意識化での気づきもどんどん顕在化していきます。このプロセスの重要性にハッとさせられました。面白かったです。

僕なりに今回の気づきをまとめると、
観察をするということはありのままを受け入れ、描画していくこと。

いきなり描くのではなく、観察し、輪郭を把握し、構造を抽象化するところからのスタート。

完成というゴールを置く、完成させようとすると視野が狭まり、小さい違和感を気にしなくなります。答えがすぐに欲しくなる。
でも答えは気づく中でしか得られない。自分で気づくことが何よりも大事。気づかないとより良くなっていかない。

現実世界に置き換えると、一番の学びは 自分で観て、気づくこと、気づきを意見にしていくこと、そこから問いを持つことが重要。ということかもしれません。

結び

僕たちはついつい、答えを欲しくなります。でも答えは見続けて、自分が気づかないと何も見出せないのかもしれません。
デッサン同様、組織もプロダクトも簡単には完成しません。これで十分ということは多分ないのだと思います。

より良くし続けていくためには、気づくことが大事。先輩達に教えてくれたことが全てではない。誰か知識を持った人が全てをつくるのではなく、チームメンバー1人1人が自分たちを見つめて出てきた気づきを問いに変え、行動し続けることが何よりも大事なのではないかと思いました。

完成させることに重きを置いて手を動かすことばかり覚えてしまうのでなく、観察すること、気づくことを忘れないようにしたいものです。

ここまでの意見に昇華したデッサンすげぇな。笑 って感じです。

 

アトラエに転職し2回目の年越しを迎え、社会人生活ももう少しで4年目に差し掛かろうとしています。
良いプロダクトをつくる上で、数多くの視点を持ち、問いを持ち続けること、プロダクトの基盤となる組織を良くし続けることが重要だと感じているので、そのためには今回得られた学びのような観察力をより磨きながら、日々前進していく2020年にしていこうと思います。

組織、プロダクトをよりアップデートし続けるため、高みを目指すためにはまだまだ仲間が足りていないので絶賛募集中です。今年もご応募お待ちしております!

🎍今年もよろしくお願いいたします🎍

 

 

ABOUTこの記事をかいた人

新垣 圭悟

17卒で新宿のITベンチャーに入社し1年間営業を経験 1年後にデザイナーとしてアトラエにjoin。現在wevoxチーム 沖縄出身で県人会を都度実施しているので、沖縄出身の方はご一報ください〜