不安と期待の損益分岐点

こんにちは、2年目エンジニアの櫻井です。アトラエの22卒の先行エントリーが締め切り、本選考がいよいよ始まるということで就活に関するお話をしようかなと思います。

僕自身、就活を経た経験。就活を終えて活動してた就職支援団体での経験。入社してから登壇した新卒イベントや採用面接官の経験。就活に対して色々な角度から関わってきた中で割と重要であるにも関わらず、中々気付きにくいのではないか?と思うことがあったので、それをテーマにしてみました。

あなたの基準はどこから?

グローバル視点では小さな差異かもしれませんが、色んな人と話す中で様々な経験をし、それに伴って色んな考え・価値観を持ってる人がいるなと感じています。

どこにあるかも分からない国に留学してきた人やすごくマイナーなスポーツをしてきた方やなんじゃそれ??と思うような活動をしてきた人など挙げればキリがありません。

僕はテコンドーって格闘技をしていたので全然人のことを言えませんが(笑)

 

そんな様々なバックグランドを持った多くの学生が新天地を見つけるべく、就職活動を行います。そのために自分が次に進むべき道の指標となる意思決定基準を決める必要があると思います。

就活では、会社選びの軸とか仕事選びの条件と言うと思います。

 

大学進学までは、偏差値という比較的はっきりとした基準が一つあり、それを基に他の基準として学びたいことやスポーツ・はたまた行ってみたい地域などを総合して判断して進学してきたと思います。

社会に出る上では、この明確な一本の基準の柱がないことが意思決定を難しくさせる一つの要因だと思います。

そして、この基準を作っていく上で大きな分かれ目があると多くの人と話す中で感じました。

それは、不安を元に基準を作るか、期待を元に基準を作るかです。

最初は誰しも不安なはず

不安を元に基準を作ることが間違ったことかと言うと全くそうは思いません。むしろ、誰もが通る道だと思います。

学生から社会人になると言う不安はもちろん、人生100年時代と言われ、老後の心配や年金問題による定年が伸びる可能性やAIの台頭により、今ある仕事のほとんどは代替されてしまうであったり、今年に至ってはコロナウイルスの影響による不景気など不安の種は枚挙に遑がないでしょう。

食いっぱぐれないようにとにかくできるビジネスマンにならなくてはといったある種の強迫観念から成長できる環境や裁量権のある会社を目指す人や余裕のある生活を送りたいために安定した会社に行きたいと思う人は少なくないと思います。

 

僕自身も就活を始めた頃はとても不安に振り回された考え方をしていた様に感じます。

比較的貧しい家庭で育ってきたのも相俟ってとにかく食いっぱぐれない仕事になんとしてでも就かなければ!!と躍起になっていた記憶があります(笑)

 

では、そういった不安を解消するような意思決定が幸せな人生を過ごすための意思決定となるのでしょうか?

残念ながらそうはならないと僕は考えています。なぜなら、いつ如何なる状況になったとしても常に不安は付きまとうものだからだと思います。

不安とは上手く付き合っていく必要があると思います。流石に無視は出来ないですし、とは言え飲み込まれるのも良くない。

僕はここに将来への期待・可能性を見出せている人は強いのではないかと考えています。

期待が不安を上回る

就職活動をする中で出会うのは不安なことだけではないと思います。

めちゃめちゃ楽しそうに働いている社会人に出会ったり、本気で世の中を変えようとしている会社や世の中を支えている会社を知ったり、ドラマや映画の影響を受けて将来の夢が決まると言ったようなこともあると思います。

きっかけを元に何か人生を賭けて成し遂げたいと思っていることがあったり、自分が明確に楽しめる・活躍できる状況をイメージできて必要な要素を考え抜けているような人は将来に対して期待できていて、可能性を感じているのでしょう。それを実現するための基準を作り上げている様に感じます。

不安やリスク・負担を考慮した上でもやりたい・なりたいと想う突き進む力には強い力があり、覚悟を感じられます。

まさに不安を期待が上回っている状態だと思います。

実際に働き始めてからも自分にとってしんどい時や高い壁が現れた時に自分が踏ん張って頑張る原動力となれる様な想いになっていることが多いのではないかと考えています。

今、考えている意思決定基準は自分が辛い時や逃げ出したくなった時にでも譲れない・諦めたくない価値観かどうかを自分に問いかけるのは期待に基づいた基準であるかの定性的指標の一つになるかもしれません。

どのように期待を醸成するのか

 

そんな不安と期待の損益分岐点を超えるには割と当たり前ですが自分への理解と社会への理解が重要だと思っています。

自分が何を望んでいるのか分からなければ、自分を満足させるまでに遠回りすることになるだろうし、社会を知らなければ自分の望むことは分かっていてもそれを発揮する場所を知らないままに終わってしまうかもしれません。仕事や会社も色んな側面を含んでいるので、自分の中で納得できる定義を見つける必要もあるかと思います。

たくさんの人や会社と出会う中で世の中で一般論として言われていること全てが正しい訳ではなく、自分なりに解釈し、自分や社会にとって重要なことは何か。仮説検証を繰り返し、将来に期待したい部分が次第に大きくなり、不安は許容できるものになるのではないかと考えています。

脳みそから汗が出るくらい考え、足が棒になるくらい行動して損はないと思います。

もちろん、学生までの経験だけで人生を賭けるような何かを見つけることは決して容易いものではないですが、少なくとも現状考えられる限り最もそれらしいものが何か見つかるまでは頑張りたいところだと考えています。(続きは社会人になってから進めれば良いと思います。)

是非とも、自分の不安を理解し、それを打ち消すほど自分の将来に期待できる何かを見つけて覚悟を決めた就活を一人でも多くの人にして頂きたいなと思っています。

そして、その中でもたった一度の人生だからこそ、最高の仲間と世の中に価値ある何かに挑戦し続け、世界中の人々を魅了する会社を創ることを目指しているアトラエにちょっとでも興味を持った人は自分が期待する将来とアトラエの目指す世界が重なるかどうか検証するためにエントリーしてみてくださいね!

ABOUTこの記事をかいた人

櫻井 啓裕

2019年入社のエンジニアです。 2019.4~ wevox / 2019.10~ Green 弟が入社してきて裕士と呼ばれるのに対し、僕はいつまでも櫻井です。 昔からあだ名がつかないのでそういう性なのかもしれません。