見えない敵と戦う為に必要な3つのこと

こんにちは。wevoxのプロジェクトリーダーを担当している森山です。
すっかり年末ですが、COVID-19の関係で帰省もできないため、今年はいつも以上にゆっくりと1年の振り返りを行いました。
今日は振り返りの中で整理した「見えない敵と戦う為に必要なこと」について書きたいと思います。

2020年は世界全体でみても、「見えない敵と戦った1年」だったなと感じています。年始からCOVID-19の話が出始め、緊急事態宣言でテレワークを余儀なくされ、オリンピックは延期になり…と皆様にとっても大変な1年だったと思います。

COVID-19はもちろんのこと、僕自身も事業を引っ張る人間として、

  • 世の中の変化
  • 顧客層の変化
  • 競合の変化
  • 期待値の変化

と、色々な方面から変化が迫り、まだ見ぬ世界にどのように辿り着くかもがいていた1年でした。

  • テレワークが進むタイミングだからこそ、日本全体にエンゲージメントの発信をしていかないと
  • 大手企業の全社導入が進み、技術的な負債やサービスのクオリティ向上に取り組まないと
  • エンゲージメント市場が盛り上がったことで、多くの競合が参入してきたので、どのようにポジションを取るか意思決定していかないと
  • アトラエの第二の柱としてビジネスの成長も見据えていかないと

アトラエは役職もなくフラットな組織ではありますが、wevoxの成果・成長に関しては、プロジェクトリーダーという役割を担っている僕が最も責任を持っています。この責任を背負いながら、迫りくるいくつもの波をどのように乗り越えていくのか、見えない敵にどのように立ち向かうか、必死にもがいた1年でした。

そんな中で僕が学んだ3つのことを紹介します。

1つ目。先が見通しづらい見えない敵と戦う上では、情報収集が肝であるということ。また情報収集のクオリティは謙虚な姿勢を保ち続けられるかが重要であるということ。

市場はどのように変化するのか、日々日経新聞やメディアの発信を通じて考察したり、顧客層が変化する中でどこに負債や歪が発生しているのか、顧客の声に耳を傾けたり、競合が出てくる中で、改めて我々のアイデンティティや強みは何なのか仲間の声に耳を傾けたり、ビジネスとして成長する為にどこにポイントがありそうか、セールスやカスタマーサクセスのメンバーの声を聞いたり。不安や悩みというものは、出来る限り情報を収集し、自分なりに考え、意思決定をしていくことでしか解消できません。一方で、情報収集の範囲や意思決定の精度はリーダーの力量にかかっています。故に、如何に小さな声にも耳を傾けるか、自分の考えを常に疑う姿勢を持てるかがリーダーとして非常に重要であると感じました。

2つ目。自分は何に囚われているのか?という心の客観視ができるかどうかが重要であること。

見えない敵がいくつも存在する激動の中では、自分の心を無意識の何かが占領します。例えば、マーケットの競争で勝ちたい!wevoxをもっと使ってもらいたい!という欲求や、自分の方が優秀だ。自分の意思決定の方が正しい。といった過信。仲間の為にも負けられないという責任感。人の大半は無意識でできているとフロイト始め心理学者が明らかにしていますが、内省や振り返りを通して、自分の行動や思考の背景にある無意識に気づけるか。これが非常に重要であると感じました。

最後に、自分の信念や心の声に目を向けること。

今年は、自分の信念や心の声に目を向けることの重要さを、多くの方から学びました。何を信じ取り組んでいるのか、自分のbeingはどういうものなのか、とあるきっかけで話を聞いた沖縄うるま市で事業やコミュニティづくりに取り組む人々の話や、wevoxのパートナーとして関わっていただいている大先輩の皆様、鬼滅の刃や半沢直樹といったストーリー。多くの変化が迫りくるなかで、合理的な意思決定にとらわれている僕に対して、「お前はどう在りたいのか?お前の心は何で燃えているのか?」という原点を問われて、見えない敵だからこそ、自分たちの中にある信念に目を向けることの重要性に気付きました。

2020年、環境の変化も含め激動でしたが、精一杯向き合い続けた結果、自分の未熟な点や成長が必要な部分を理解したと同時に、良い経験や心の強さを培った1年だったなと感じます。

僕の家の一番目につくところに、ジョブズの絵を飾ってます。いつもこちらを見て、現状に満足していないか?常識に囚われていないか?問われます。2020年に買ったものの中で、明らかに自分の日々に影響を与えてくれたものでした。

来年は今年以上に「Stay Hungry, Stay Foolish」で行きたいと思います。