2020年、リモートワーク

エンジニアの青野です。
2020年ももうすぐ終わりを迎えようとしていますね。明智光秀が主人公の今年の大河ドラマも終盤を迎えており、どんな形で本能寺の変に向かっていくのか気になる次第です。

2020年といえば

2020年というと、やはりCOVID-19の登場(?)とその感染拡大が大きな出来事でした。今年を表す漢字も「密」でしたね
いわゆるコロナ禍で1年前では想像しなかった速度で働き方の変化が進み、リモートワーク/テレワークというスタイルもだいぶ一般化してきたのではないかと思います。

弊社アトラエでも、もちろんそういった働き方は存在しています。
※コロナ禍になる前から、例えばご家庭の事情などで適当なタイミングで自宅で作業する社員はいましたが

私自身もこの状況をきっかけに仕事用の机を買ったりするところから始め、自宅で作業できる環境を整えました。(お洒落な作業スペースを作るのに憧れつつ、未だそれは実現していない)

弊社は現在リモートでの勤務を推奨も禁止もしておらずルールを特段設けていないため、自身の判断でオフィスと自宅での勤務を使い分けつつ働いています。

オフィスに行って仕事をするのが当たり前だったこれまでと比較して、2020年は一番オフィスに行かなかった1年となりました。その結果、リモートの良いところはもちろんのこと、その難しさも見えた1年だったように思います。

リモート、良いところ

まず、個人的に感じたメリットです。

  • やることがほぼ固まった状態の開発業務には、とても集中して取り組める
  • 朝ゆっくりする時間がちょっとだけ増える
  • 家族と話したりペットを世話したりする時間がちょっとだけ増える

「集中できる」というのは条件付きで、「あとはやるのみ」という状態までデザインや仕様が落ちている状態の開発業務のときなどですね。締め切りの近い開発の最後の追い込みをするときなどはうってつけです

※一般的には「通勤の満員電車に乗らなくて済む」といったメリットもあると思いますが、オフィス近くに住んでいるため除外しました

リモート、難しいところ

次に、難しいと感じるポイントです。

  • テキストコミュニケーションの割合が大きくなり、課題や進捗を明瞭に伝える力が必要
  • カジュアルな雑談の機会が減るため、オフライン時よりも自分からの発信・共有を増やさないと「何をしているか分からない人」になりがち
  • 自分を律せないと、ただサボってる状態になってしまう。気を抜くと生活リズムも崩れやすい

(チームビルディング要素で難しい面はほかにも山ほどあると思うのですが、いったん割愛しています)

これらを雑にまとめてしまうと、ビジネスパーソンとしての基礎能力が従来以上に問われるようになったなという所感になります。…いや、もともと問われているのですがw、できる/できないの違いと影響がハッキリ出やすくなったと表現するのが近いでしょうか。同期的なコミュニケーションが減った結果、例えば定期的に自分から情報共有してくれる人とは仕事しやすいなと思う機会が多かったです。

生活リズムに関しても、チームの朝会直前まで寝ていて眠そうな人と、余裕を持って起き準備していた人とで、見た目の違いは明白になったように思いますw

ということで、リモートは簡単じゃないとやってみてわかった

コロナ以前から「生産性が上がる」という触れ込みで語られることの多かったリモートワーク。

いわゆるホウレンソウの頻度、ドキュメンテーション能力、信頼の醸成など、当たり前(といいつつ難しい)のことを当たり前にできるからこそ生産性が上がる可能性が出てくるのであって、そうでないならむしろ悲惨な感じになる。

そんな風に考えるようになりました。

まとめ : 簡単じゃないけど適応していく必要もある

リモートワーク/テレワークは簡単じゃないのでやめよう!という話ではなく、オフライン・オンラインのメリット両方を取り入れたハイブリッド的な働き方、そしていつでもどちら側にでも倒せる準備をしておくことが、今の状況だと落としどころとしては良いのかなと考えています。

※今回の主題とはズレますが、チーム一体で会社を作っていく・不確実な時代を乗り越えていく上で、オフィスの力はテクノロジーだけではまだ代替できないような気がしています

アトラエで働く以上は、マネジメントする/されるというよりは自律分散的な働き方を志向すべきです。その働き方は、仮にオンラインが当たり前となった状態でも変わるべきではなく、そうなると先述したような難しさをクリアできる状態になっていないといけません。

自分自身オフラインかつ少人数チームで、ある種阿吽の呼吸/ハイコンテキストな状態で仕事をしてしまっている部分も多かったのですが、それを認識する良いきっかけだったなと考えています。(今後の組織のスケールupやグローバル化を見据えると、むしろそのための備えができるチャンスとも言える)

一種のパラダイムシフトが起きた2020年でしたが、ビジネス基礎スキルの重要さ、オフィスの存在感を改めて浮かび上がらせてくれたという意味で、印象的な一年となったように思います。来年もまた何が起こるのか正直分かりませんが、ブラしたくないところはブラさず、柔軟さが必要なところは柔軟に、働いていきたいと思う次第でした。

ABOUTこの記事をかいた人

Yusuke Aono

2012年新卒入社のエンジニアです。ビジネスマッチングアプリ「yenta」の開発をしています