器用貧乏だからこそ、頭のネジを外す意識を持つ

本日は21卒の川上がブログを担当させていただきます!

気づけば入社をしてから1年が過ぎ、社会人2年目がスタートしました。
この4月に、社会人1年目の振り返りをしたので、2ヶ月の時は経ってしまいましたが、せっかくの機会なのでその振り返りでの学びをブログに残そうと思います。

振り返り

振り返れば自分は、「とりあえず合格点を出す」というのが良くも悪くも得意でした。

  • 勉強では、押さえておくべき公式や例題をしっかり押さえる努力だけして、応用問題は無理せずできるだけ解いたら単位を落とすことなく、GPAも高く出ることが分かっていた。
  • サッカーのセレクションでは、チームの雰囲気が悪い時にでも、自分がサイドハーフでボールをもらったら、絶対にゴールに向かって仕掛けて、1対1に勝ってチャンスメイクができるような選手が、チームに一人は欲しいことを分かっていた。
  • 学生のときに創った学生団体では、新卒採用領域においての「人脈を持ってる学生団体はやっぱり強いけど、信頼できる学生のみの学生団体がなかなか存在しない」という点で差別化すれば一定売れる・貢献できることは分かっていた。
  • 社会人1年目では、チームの必要なところを埋めて、組織が前に進むためにはどうしたら良いかだけを考えて、期待値を確認してそれと同程度のアウトプットを出し続ければ貢献ができると思っていた。
    • 30%, 60%, 90%の段階で壁打ちを求めて、自分の仕事の進め方やゴールのイメージが合ってるかどうかを確認する
    • 事業部の先輩のエンジニアリソースを他に当てた方が会社の成長につながるから、自分が一人でiOSアプリ開発周りを巻き取ることを目標にしてエンジニアを頑張る
    • 会社の足りていないところ・求められているところを巻き取る(コーポレートやPRで必要な写真撮影・レタッチ、お問い合わせ対応など)

お恥ずかしながら、上記の例の通り、人生ずっと器用にそつなくこなし、周りのWowを引き出すほどではないが、一定のアウトプットを出すことは得意でした。(得意と言いたくないですが)

振り返りはこのくらいにしておいて、器用貧乏の観点に絞ると、大きく2つの学びを得ました。

学び1:意志や欲求を第一優先することが重要

自分は、「おれが〜をしたい!」という欲求はあまり存在せず、「それが社会 or 家族 or 仲間 etc… に価値があるのであれば、形にしようよ!」や「このメンバーでこの目標達成したら面白いかも」というような、何かしらの形で意義や意味が腹落ちしないと動けないタイプの人間だと認識してます。

そのため、期待されていることが明確にわかる「チームや組織の足りていない・求めていることをする」だとか、期待値を確認できるように「仕事の進め方や描いているゴール像が認識ずれていないかを定期的にチェックする」という動きをするのだと思います。他者や環境のニーズに合わせて、必要なアウトプットを出すことで、貢献の幅を広げると同時に、成果やモチベーションのリスク分散をしていたのだろうな、と。

しかし、仕事というものは、「自分の能力 × 自分の意志 × チームや会社の状況 = できる仕事」といった形で任せられることや出せるアウトプットに制限がかかると思っています。

自分の今の能力以上の貢献を組織にしたければ、自分の意志の先にあるものや自分の欲求を信じて、自分の貢献の枠を広げていかなければいけない。

チームメンバーに「Yentaチームの中だったら川上しかいない」と言ってもらってカスタマーサクセスをすることになったのですが、この反省を活かして、「この1年間は、iOSエンジニアとしての成長を期待しないで欲しい」とチームにできないことや意志が強く持てていないことは明確に伝えることで、覚悟を持って、自分の今できる枠以上の貢献を増やすようにとりあえずこの1年間動きます。(ちなみに、必要となったiOSの開発やプロダクト企画、その他諸々は全部やっているのですが、あくまで自分の意志をどこに置くかの話です)

学び2:既知の価値よりも、未知の価値の方が意味がある

設定されているゴールや答えよりも、自分の頭を死ぬほど使って考えて絞り出す答えかどうかわからないけど自分が答えだと信じているアウトプットの方がチームや事業にとって価値があるということです。

既知の価値は、既存のゲームルールやロジックの枠の中で、論破をすることさえできれば価値が生まれるが、未知の価値は、誰も見たことがない物差しのない世界で、自ら生産をしなければ価値が生まれない。

正解が存在しないビジネスの世界において、枠を自ら設けたり、ゴールのベクトルを最初から擦り合わせようとしても、1以上のアウトプットは出ないし、一人一人が1以上のアウトプットを出さなければチームに掛け算が生まれるわけもないと思っています。

1年目を終えたときに、とある先輩には「お前は1年間ジャブをひたすら打ち続けてきた。自分の強みを活かして、不器用ながらも右ストレートを打たなきゃあかん。」と言われました。
プロジェクトリーダーには、「期待を超えたヤバレベを感じることは、ほとんどなかった。将軍になるつもりがあるなら、もっと勝負しろ。」と言われました。

もう少し具体的にして咀嚼すると、

  • 目の前のニーズを満たすために即座に出せる貢献(ジャブ)ではなく、相手から殴られる危険を犯してでも、一歩踏みとどまってでも、自分の120%のアウトプット(右ストレート)を出しまくることが重要
  • 期待値調整をしてからそつなく出すアウトプットではなく、自分の信じ抜ける価値を出すことが重要。「現場のことは全て任せろ」と言えるぐらいに、どんな戦況どんな戦局でも絶対にチームや事業の中心に自分がいて、全部自分でぶん回せるぐらいの奴になるには、勝負しまくれ。

ということだと理解しました。

最後に

最後まで読んでいただきありがとうございました!

1年間を振り返って共通して言えるのは、器用貧乏だからこそ、意識的に自分の頭のネジを外して、自分の貢献の枠を超えた勝負をし続けることが大事だと感じました。

当たり前ですが、世の中そんなに甘くないし、自分のポテンシャルはいくら待ってても勝手に開花してくれるわけないので、不器用でも良いから自分の信じる価値をぶつけられるような右ストレートを打ちまくります。

正直なところまだまだ自分の枠以上の貢献ができているとは言い難いですが、反省はほどほどにしておいて、Yentaをそしてアトラエを次のステージに持っていくために頭と手を120%動かして頑張りたいと思います!