こんにちは!入社2年目の加賀です。
私事で恐縮なのですが、今年の1月末に祖母が亡くなり、色々と思うことがあったので備忘録として書かせていただきます。
いつになく重たく思われるかもしれませんが、興味のある方はお付き合いいただければ幸いです。
さて本題ですが、実はわたしは、祖母が逝ってしまう前にこんな本を読んでいました。

この本を読もうとした背景を話すと少し長くなるのでここでは割愛しますが、この本で書かれていることはざっとこのようなことです。
愛するということは技術である。
愛とは人間の能動的な力であり、愛に落ちるという表現に象徴されるような受動的なものではない。
愛するということを具体的に言うと与えるということであり、一般的には、与えることとは与える側が損をすることなので、自分が率先して損をし相手に損をさせないようにすることが美徳とされているが、実はそうではなく、実は自分の力や富を実感する、自分の生命力を感じる行為である。
普段疑問に感じていたことをこれほどまでに明確に示してくれる本に出会ったことがなかったわたしにとっては衝撃的でした。
なので、自分との向き合い方や、周りの人との向き合い方に対する捉え方を変えたいと思うきっかけを与えてくれた本だったわけです。
はい、
そしてこの本を読み終わった数日後に祖母が亡くなったのです。
ここで、少し祖母の話をさせていただくと…
私の祖母は5年前に倒れ、右半身が麻痺し、それから入院生活が始まり、1,2年前にはとうとうわたしの顔も名前も分からなくなるほど、衰弱していました。
普通だったら自分の身体のことばかり気になってしまいそうなのに、実は、入院中ずっとわたしの結婚式費用を貯めてくれていたようで、その事を知ったのは、祖母が亡くなってからのことでした。
名前も顔もほとんど覚えていない、年に一度会う程度のわたしの人生の晴れ舞台である結婚式の費用を貯めてくれていたということは、わたしにとっては衝撃でした。
いかに普段自分のことしか考えていないか、自分のことで頭がいっぱいになっているか、ということを認識したとともに、いかに自分が愛情深い人達に囲まれ支えられているのか、ということを実感した瞬間でした。
そこで自分の人生を振り返ってみたところ、今までの人生の中でもっとも深い関係にあたるのは、家族、そして会社のメンバーで、その人達のほとんどが非常に愛情深い人だと感じました。
そういう人は、自分がどうなりたいのか、どうしたら幸せになれるのかを知っているように思います。そして周りの人が幸せでないと自分も幸せでないと知っていて、そのための行動ができているように思います。そして、そのような人に囲まれているからこそ、今までわたしは幸せに生きてこれたんだと思いました。
はい、わたしはただのハッピー野郎なんです。
ちなみにこの本には、深い愛情を享受してきたことがある人こそが、愛情深い人になりやすいと書かれています。
非常にありがたいことに、わたし自身、とんでもない深い愛情をいただいたという自負があるので、いただいた愛情をもっと大きくして、周りの人に与えられる人間になりたいと思います。
はい、
今回は以上です。普段とガラッと違う雰囲気の話で失礼しました。
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