今回は今年4月でアトラエに入って10年目(今9年目)になる平井がお送りします。
僕は毎年年始に今年の目標を言葉にすることにしているのですが、今年は
「初心」
という言葉を選びました。
実は年末に色々思いをはせながらテレビを見ていたときに、皆さんご存知の将棋の棋士の羽生さんが自らの座右の銘(的な言葉)だと話をしており、そこから取らせてもらったのですが(笑)、考えれば考えるほどちょうど自分にはぴったりだったので。
■「初心」2つの意味
実は「初心」には大きく2つの意味があります。
一つは「初志」つまり、はじめに志した気持ちのこと。初志貫徹や、初心忘るべからずなどなどで有名ですね。簡単にいえば、はじめに考えていたことを常に意識しなさいという意味です。
もう一つは「初心者のときの気持ち」という意味です。もともとは観阿弥世阿弥的な何か(歴史苦手ですがw)から来ているらしいのですが、自分の技術がどんなに上がったとしても初心者だったときの気持ちを忘れず、驕り高ぶることなく、精進しなさいということです。
■自分の能力は十分か?それとも…?
10年経ってくると、どんなにぼーっとしていてもそれなりの仕事をこなしてきたことになります。うちの会社のメンバーは若手が多いので、後輩にある程度教えられるくらいの能力があるかもしれない。
ただ、アトラエが目指しているものは「世界を魅了する企業」。当然、”普通に仕事ができる”だけでは、この目標には全く届きません。もちろん、ただワーカホリックのように働き続けたとしても、それは世界を魅了できる働き方でもない。こういう働き方をしたら世界を魅了できる!という答えは当然ないので、ここから自分なりの、アトラエらしい働き方を常に追求し続けなければいけないのです。
また、みなさんご存知のように、これからAI、人工知能、いろいろなものの自動化が進み、多くの仕事がなくなると言われています。
例えばすでにYouTuberという仕事をしている人の方が僕よりも給料(っていうのかな..?)は高いことは全然あり得るわけで、また将来的に僕が今やっている仕事がほとんど無価値になる可能性もあります。
振り返ってみれば、僕がアトラエに就職した10年前はiPhoneが日本で発売された当時でした。アプリなんてないし、Facebookも日本では全く流行っていなかった。。今から考えるとどうやって仕事をしていたんだ..くらい、仕事の仕方も内容も大きく全てが変わっています。
たった10年でこれだけ変わるので、これから70歳くらいまで働く残り40年くらいでどうなるのか想像することのほうが難しいはず。
そう考えると、常に「初心者」というのは全く間違っていないと思います。
それを忘れて驕り高ぶってしまったとき、本当に時代についていけなくなるんだろうなと。
時代に合わせて常に価値が有ることを見つけ出し、いつも初心者のようなフレッシュな気持ちでいようと思っています。
■周りがどんなに変わっても、変わらず残るのは真剣に考えた「初心」
上に書いたとおり、仕事は今後どんどん変わる可能性があると思っています。
更に言うと、変わるのは仕事だけではなく、自分を取り巻くあらゆる環境が大きく変わっていきます。
例えば家族ができたり、親の介護が始まったり、急にリーマンショックのようにバブルが弾けることだってあるでしょう。
そんな中で仕事をしてく自分にとって、拠り所になるのは真剣に考えた「初心」だと思います。
最近新卒採用で大学生の皆さんとお話をする機会があり、よく聞かれるのが「平井さんはどうしてアトラエに入ったんですか?」という質問です。
答えは、「新規事業をしたかったから」&「この会社の新規事業への考え方が一番自分が共感できたから」です。
どの時代にも新しいビジネスが生まれそれが世界の人々の生活、人間の幸せ、楽しい時間を作ってきたと思っています。特にテクノロジーがイノベーションの源泉となっているこの時代には、テクノロジー主導の新規事業がどんどん生まれています。世界を魅了し、誇れる会社を作るその一つの側面が世の中をあっと言わせるようなビジネスをやることだろうなと思っています。
かっこよく言えば、人類を前進せしめるような新規事業を世の中に作り出したら、自分の人生は本当に充実するだろうなと考えたのは11年前の就活のとき。
この考え、本当に今でも変わらないです。
アトラエにはいろんな思いをもって入社をしてきたメンバーがいます。その内容は一緒じゃないから余計に価値があると思っているのですが、それを考えたことがすごく大切だなと改めて思います。
真剣に考えたからこそ、何も変わらないのだと思うですが、上記のように色々なことが変わってしまう世の中でそういった「初心」を忘れないことは人生のいろいろな部分を支えてくれるんだろうなと思っています。
■変わらなければいけないことと、変わらずに持っておきたいもの
ちょっと長くなってきたので、まとめると、仕事の仕方は常に変わらなければいけないし、一方で変わらないものがあるからこそ、いつでも生き生きと働けるんだろうなと思っています。
ということで、もう1月も終わりに近づいてきましたが、今年も頑張ります!(笑)
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