タスク思考とミッション思考

こんにちは。今日はWevoxのプロジェクトリーダーを務める森山がブログを書きます。
今日は、タスク思考とミッション思考について。

最近出社すると、席が近くのメンバーに「今日のミッションは?」と聞きます。多くの場合が、「今日のミッションは●●することです!」と元気よく返答してくれるのですが、「それはミッションではなくてタスクやな」とドライに返答しています。笑

さて、タスクとミッションの違いはなんでしょうか?

タスクは「やること・与えられた課題/任務」であるのに対し、ミッションは「目的、使命、存在意義」です。つまり先程の質問は、「今日はアトラエ全体に対して、Wevox全体に対して、自身のチームに対して、自分はどんな目的や使命を持っているのか?」ということを確認しているのです。

例えば、「既存顧客と今後の活用に関する打ち合わせ」があるとします。タスク思考的に取り組むと、「この打ち合わせでどのようにこなすか」にフォーカスをします。一方で「チーム全体の提案レベルを上げる」「1つでも多くの活用事例を生み出し事業成長を推進する」というミッションの場合、提案に使った資料を打ち合わせ後チーム内でシェアをしたり、顧客との打ち合わせでは、活用事例につながるような提案を行います。

また「チーム内での進捗確認のミーティング」があったとします。タスク思考的に取り組むと、「進捗をわかりやすく伝える」などにフォーカスをすると思います。一方で「自分がチームを活気づける」「チームで成果にこだわり事業を推進する」というミッションの場合、「進捗をわかりやすく伝える」はもちろんのこと、ミーティングの中では自身の進捗のみならず仲間に活気を与えようとするコミュニケーションや、チームの成果に関する情報を積極的に共有します。

ミッション思考の場合、タスク思考の際と行動の方針やこだわるポイントが異なります。ミッションを達成することが上段にあり、そのために日々のタスクや振る舞いをどうするかが求められます。故に目の前のタスクの実施だけでなく、その結果ミッションの達成につながっているか?という確認が必要になります。

普段から意識する癖がないと、気付けば目の前のタスクに集中してしまい、すぐにタスク思考になってしまいます。タスクは否応なしに日々の中で発生し管理をしますが、ミッションは、自分が意識をしなければ確認することもありません。

人間は、目の前の仕事ではなく、意義や目的(意味)によってドライブされる生き物です。つまり日々の仕事をミッション思考で捉えている人の方が、明らかに行動に対するエネルギー量が異なります。経営者をはじめ、仕事が楽しそうにみえる人は、皆ミッションに向かって取り組んでいるのです。僕の解釈では、マネージャーとリーダーの決定的な役割の違いもここにあると思います。タスクを前に進める為のマネージャーと、ミッションに向かってチームを前に進めるリーダー。

さて皆さんはいかがでしょうか?どんなミッションを日々抱えて仕事をしていますか?

最後に少しだけ自身でミッション思考を鍛える為にやっている行動を紹介します。

1. とにかくリマインドされる状況を創ること
→ デスクトップの壁紙にするなり、目にみえるところに置くなり、何でもOKです。とにかく自身がミッションを意識することを毎日リマインドしてください。

2. 朝会社に行く前に、カレンダーや自身の1日のタスクを見て、ミッションを考えること/紐付けること
→ 最初は少しずつでも良いので、自身が持っているミッションに紐付ける練習や、タスクからミッションを考えることをしてください。

3. ミッションに紐付けた際の、タスクへの”こだわり”を明確にすること
→ 実行ではなく、どうなればゴールなのか、良いのかを認識し、そこに必要なこだわりを明確にする

人間は、意識ではなかなか日々の行動を変化させることができません。否応なしにミッションに紐付けないといけない状況を繰り返すことで徐々に習慣化されます。この文章を読んで共感いただいた方は、ぜひ少しずつでもミッション思考のトレーニングをしてみてください!

ABOUTこの記事をかいた人

森山 雄貴

2012年のアトラエ新卒入社。入社時から、転職サイト「Green」の開発に携わる。2016年より組織改善プラットフォーム「wevox」を立ち上げ、邁進中。