事業とともに日本をサクセスさせる

wevoxでカスタマーサクセスをやっている平井です。

現在やっている事業wevoxの意義についてお話をしたいと思います。

wevoxという事業が立ち上がったのは今から2年強前。当時はまだまだエンゲージメントというワードもそこまで知られておらず、ちょうど働き方改革の一端でストレスチェックが義務化されるという頃でした。

Greenにて中途採用のビジネスを行っていた私、平井の方ではどんどんと採用の難易度が上がっていく日本の現状を冷静ではあるが危機的な状況として見ていました。「人口が今よりも減っていく将来を見越したら、採用がこれ以上簡単になることはもはやない。むしろどんどん難しくなっていくはず」

そう考えたときに、会社を人材という面から伸ばしていくためには、「優秀な人を採用する」ということは早めに限界が来て、すでに働いている人たちをどのくらい生産性高く、(当時は有名ではなかったが)エンゲージメントを高く保つことができるのか?が大きな命題になることは火を見るより明らかだったと思う。

日本のエンゲージメントの低さは世界の中でも群を抜いている。生産性は当然低いし、一人あたりのGDPも全然伸びていない。

ある意味1億人という1960年代~80年代にはそれなりだった人口ボーナスと「とにかく良いものを高品質で」というビジネスが非常にシンプルな時代には圧倒的な力を持った日本という国全体が空回りを起こしている。しかも30年間。

これまで自分は新規事業を通じてアトラエの事業に貢献したいと思っていた。だけれどここまで来るとアトラエの事業を伸ばすだけでは「だから何なんだ?」と思うようになっていく。

自分には子供が3人いるけれど、彼女ら彼らの世代がこれから20年後30年後日本で生きていくとして、本当に今のまま、もしくはもっと悪くなっていく状態ででいいと思うんだろうか?

もしくはアトラエという会社が成長しているとして、日本の他の会社は特に成長はしていない。という未来があったとして、本当にそんな事で喜べるんだろうか?アトラエは世界に進出してグローバルな会社になっているかもしれない。けれど日本の会社は全然伸びていないという未来があったとして、それが達成されたときに何を喜べばいいんだろうか?

というか、そもそも何のために仕事をしているのか。もちろん、自分の会社を伸ばすことはとても重要だしそんなに簡単なことではない。でもそれでも人々を魅了する会社はやっぱり関係する会社やその土台になっている国や土地を活性化させてなんぼだろう。

ということで、勝手にwevoxのカスタマーサクセスメンバー採用の際に使った言葉が「事業とともに日本をサクセスさせる」。

これからのグローバル・ビジネスは「本当に困っていることを知っている」会社が勝つと思っている。

なぜなら、技術はどんどんコモディティ化していく。そこで、どんな国や背景がある人がどんな思いで、そして真剣に作ったサービスなのか?というところにしか逆に価値はなくなると思っている。(一部の超ハイレベルのサービスはもちろん技術的な有意差がでてくるがそれはまた一部の事業だろう)

日本ほど人口が減ることに悩み、本気で取り組まないと行けない国はないと思う。多くの国は人口がまだまだ増えるという前提でビジネスを回す。それはそれでいいことだが、それではエンゲージメントに対しては本気になれないだろう。

だから、日本からエンゲージメントをUPさせるサービスは出てきて当たり前なのだと思う。

ということで、事業をサクセスさせるためではなく日本をサクセスするためにこのビジネスを行っていきたい。

 

ABOUTこの記事をかいた人

平井 雅史

アトラエに2009年新卒入社。 新規事業→Greenクライアントサポート部署をまたぎ、多くの企業様の採用課題に対してアプローチをしている。 趣味はゴルフ、子育て、書道。