たまには意識を低く持とう、意識の高い僕たちだから ( wevox で達成感が低いチームからの脱出 – DS team の場合)

こんにちは!
4年目 Data Scientist の杉山がお送りします。

今日は、我が DS team でやっている win session について紹介します。

※ DS team の様子はこちら→左脳派の僕たちがアトラエを選ぶ理由〜wevox DSチームの日々〜 | Atrae members blog(ちなみに超面白い記事です)

去年の12月頃。
wevox DS チームは、僕1人、インターンの学生さん3人、業務委託のエンジニアさん1人の5人チームでした。
そんな私たちのスコアは当時こんな感じ。

まぁ、悪くはないんですが、良くもないという、、、。

ここで、スコアを見ながらみんなで話し合う場を設けました。
「このスコアは納得感ある?」「このスコアは低く見えるけど、 DS team として対策したほうがいいと思う?」なんていう問を投げかけつつ、あれこれ話していくこと1時間。
2つの結論に至りました。それが、

  1. 健康のスコアは悪いけど、それは今研究が忙しいからなので、 DS team として対策は取らず、個人でいい感じにする
  2. 達成感が低い。特に、本来はあれこれ作ってきていて、「達成」はしているはずなのに、「感」がない

 

アトラエでは激レアな赤の表示を叩き出す不健康さを誇っていた DS team

対処しなきゃ!ということで選んだのがこの達成感。低くはないけど、決して高くはない。

確かに、スコアがどうこう以上に、インターンメンバーとは物理的な接触回数も少ないし、何となくチームに活気が少なく、淡々とやるべきこと実行していく感じのチームでした。
なんかこう、今にして思えば、「活気がある!」というチームではありませんでした。

でも実は、このときは、半年以上 R&D 的に研究していた機能のリリースに向けて走っていたり(これはインターン生、現内定者の土屋くんの作品)、
他の2人のインターン生たちも、それぞれの分析で結果を出し、超面白い事実を見つけてくれていたり(今でも分析の基礎を支えています)、
僕が専任 DS になって初めての機能が固まってきた時期でもあり、「達成」はしていたんです。
ですが、肝心の「感」がなかったのです。

そして始まる win session

当時、僕は OKR(オーケーアール) シリコンバレー式で大胆な目標を達成する方法 | Amazonを読んでいたこともあり、win session のエッセンスだけ抜き出して、月イチで開催することにしました!
その名も、 win session !!! (そのまま)

ルールはたった一つ。

その時だけは意識を最低限まで下げて、
「どんな価値貢献をしたか」ではなく、
「なにをしたか」、「なにを勉強したか」、「なにが面白かったか」などをまとめて、
やったこと自慢をする発表をするだけ!

これを、ディスプレイがある部屋を借り切って、お菓子買い込んで、お酒のみながらやります。
これがめっちゃ盛り上がるんです!!

実は、1ヶ月振り返ってみると、やってみたこと、試したことだけで膨大な量にのぼることに気づきます。
それを冷静に振り返って見るだけで、「この1ヶ月試したことは無駄じゃなかったな」という気持ちになれます。(精神衛生によい!)

それを発表しているのを聞いていると、当時の感情も蘇ってくるのもあり、
「確かにあれはすごかった!感動した!」
なんて発言がぽんぽん飛んだりします。(承認欲求が満たされる!)

そんなこんなで話しているうちに、互いがなにをやっているのかが理解できるし、
知れるだけで、あいつはこれやっててすげーなんていう、相互の尊敬も醸成されたりするんだと思います。(僕はそうでした)

というわけで、その後、あれよあれよという間にスコアが回復し、そしてチームも活気に溢れたいきいきしたチームになったのでした。
進研ゼミ風のまとめで恐縮ですが、これやるだけで本当にチームが変わりました。

スコアもすげー良くなった。びっくりです。

※ちなみに、この後また達成感を中心に下がります(笑)
今度は、達成「感」の問題ではなく、それぞれが長期プロジェクトを担った結果として「達成」自体が減りました。
というわけなので、その時は、「じゃ、スコア低いけど、問題視せず、最後までがんばりますか」ということで走り抜くことにしました。
で、いい感じにそれぞれの長期プロジェクトが完了してくると、スコアが回復するのでした。
面白いですね(笑)

なんでこんなに良かったんだろう?

ベンチャー戦士たるわれわれ、常に意識も視点も高く持っています。
「作業量に何の意味もなく、価値貢献の質と量にしか意味がない。」
こんなのは、社内では当然の共通認識です。

ただ、ここから、人のタイプによって反応が変わるのだと思います。
そういうハングリー精神を持ち、ストイックに猛烈に走り続ける超人が社内にたくさんいる一方、
僕たち DS team は、、、あ、いえ、少なくとも僕は、メンタルへにょへにょ人間でして、、、。
定期的に、、、あ、いや、高頻度で自分の機嫌をとってあげないとすぐしょぼくれてしまうタイプの人間です。

もしかしたら、そういうタイプの人間である僕は、高い意識のままでいると、疲れてしまうのかもしれません。
ビジネスも残念ながら簡単じゃないので、そうそう達成なんてありませんからね。

だから、こういう機会を設けて、たまには視点を極限まで下げて、、、もとい、極限まで狭く、言い換えると、視点を深いところにおいて、自分のやったこと自慢をするのがいいのかもしれません。
自分のやったこと自慢というのは、つまり、技術自慢です。
だって私たちデータサイエンティスト、根は研究者ですから。
高い視点と視野もいいですが、ちょっと狭いけど究極的に深い視野で物を語ることが、結構好きなのだと思います。

さてさて。もしかしたら、視点が高いみなさんとしては、もしかしたらまだ、この win session をやってみるとか、視点を下げる機会を持つことに抵抗があるかもしれません。
でも、僕は、そういう機会があってもいいと思います。なぜなら、

「月に1回2時間だけ、視点が極限まで低い会話をしているかどうかには何の意味もなく、価値貢献の質と量にしか意味がない」

じゃないですか。
もしこの win session の場を設けることで、相互理解が進み、チームのエンゲージメントが上がり、生産性が上がるのであれば、別にたまにはいいと思うんです。

 

というわけで、社員一意識が低い自負がある、4年目 Data Scientist の杉山がお送りしました。
次回の私の blog もお楽しみに!

あ、そこのあなた!
こんな職場で働いてみたいと思った?
うんうん、わかるわかる。
なんてったって僕たちは、世界中の人々を魅了する会社の DS team を創るべく日々努力しているのですから。そう思っちゃうのも当然だよね。
自分に素直になって、求人を読んで、そして応募するのです( ˘ω˘ ) → データサイエンティスト | 株式会社 アトラエ | IT/Web業界の求人・採用情報に強い転職サイトGreen(グリーン)
必須要件を満たしてなくても大丈夫!今はそこら辺に教材がゴロゴロ落ちてるので、その気になればすぐ習得できますよ!
それじゃ!次は面談でお会いしましょう!

ABOUTこの記事をかいた人

杉山 聡

博士(数理科学) 2016年10月から Atrae に join し、 Green の marketing を担当した後、現在は wevox の data scientist として従事。 北里大学の島津研の特別研究員としても活動しており、 work engagement 関連の研究に参加している。