「自分達らしさ」を見つけるために日々戦っている

 

「Inow-イノウ-」というシニア向けのジョブマッチングサービスを創っている松廣です。

今回は、僕が日々組織や事業を創る中で大事にしている「自分達らしさの探求」について書きたいと思います。

気づけばアトラエの従業員数もいよいよ100名という大台に乗ろうとしており、国籍が異なる方も増え、海外からリモートで働く人も出てきました。
これまで自分の人生では交わらなかった多様で面白い経験を積んでいる人が増え、今まで以上に刺激的な日々を送っています。

そんな色々な人が集まっているアトラエですが、全員に共通していることは、「大切な人に誇れる会社であり続ける」というアトラエのphilosophyに共感し、またそれを各自が体現し、「世界中の人々を魅了する会社を創る」というvisionを実現するために集まっていることです。

ただし、「philosophy」や「vision」を実現できている状態がどういう状態であるかについては、明確な解が存在しているわけでないと私は思っています。
個人的な解釈ですが、「常に解を探求し続ける」ということが大前提であり、その「探求し続ける状態」こそが、ある種の答えであると考えています。

言い換えれば、組織は永久的に変化し続けるものであり、その時々の内外的な状況に合わせて自分達らしさ(組織でいうとアトラエらしさ)を常に探求し続けるということが組織を創るということだと思っています。

これは、自分自身に当てはめるとわかりやすいかもしれません。
「自分はどういう人間になりたいか?」という問いに対して、恐らく10年前と今、そして10年後では解は異なっているはずです。

例えば、大学を卒業する時に、初めて海外旅行に行って日本とは全く違う文化に触れることで解が変わったという人も少なくはないでしょう。
また、家族や子供ができるなど自分を取り巻く環境が変化することで、解が変わる人もいるでしょう。

自分が大切にしている価値観が根本から180度変わってしまうということはそうそうないと思いますが、自分を取り巻く環境が少しずつ変化するにつれて、「理想の自分」像が少しずつ変わっていったり解像度が上がっていくことは大いにあり得ると考えており、それと同じように、組織のあり方も少しずつアップデートされていくものだと思います。

 

「アトラエのphilosophy」という前提は同じでありつつも多種多様な人がいる中では、この探求活動は非常に難しいです。

全く同じ組織なんてない中で、この探求活動は世の中に対して新しい前例や価値を創っている感覚に近く、個人的にはそれこそが組織で働く醍醐味であると感じています。

またその探求を重ね続けることが、自分達のアイデンティティという価値を高め続ける行動であり、その活動を通して、組織がより強固なものになっていく感覚を持ちます。

このように、日々問いに対しての解を探求し続けているのですが、その中で常々感じさせられるのは、時には自分では考えもしないような意見を持っている人でさえも全てはグラデーションの世界で繋がっており、「0か100」というような相容れない世界ではないということです。

議論をしていて、自分とは違う意見だと思っていた人が、詳しく話を聞いていると具体度や抽象度が違うだけで近い意見だったり、意見というアウトプットは全く違っていても、実は大事にしている考えは非常に近かったということは良くあることだと思います。

そんな訳なので、この探求活動において意見が異なる人と対立構造を生むことは簡単ではありますが、非常に勿体無いことであり気をつけるべきことです。

探求する姿勢を持たずに、あの人は自分とは違うと対立の構造を作ってしまうことは簡単です。
ただし、対立構造を作ってしまうと、探求という心は消え、同時に自分達らしさが消えていってしまいます。

時には、分かり合えない時もあるかもしれないですし、そのタイミングでは自分達らしさが何であるかという解が出ずに平行線を辿ることもあるかもしれませんが、そこから目を背けず、向き合い続けることこそが大事であると思います。

 

変化が激しく、また多様化が進む現代において、答えの数も圧倒的に増えてきています。
そのような中で大切なのは、他人が見出した答えから正解を探すのではなく、自分達らしい答えを創り上げることなのでは?と思い今回このような内容を書かせていただきました。

ABOUTこの記事をかいた人

松廣 駿也

2014年新卒入社の松廣です。 入社から4年間Greenのセールスチームにおり、その後、今に至るまでGreenのマーケティングチームに所属をしております。