アルティーリに学ぶ”UBUNTU(ウブントゥ)”の精神

今日は、平井もうちの社員全員が応援している、バスケットボールチーム、アルティーリ千葉とその考え方についてお話をします。

特に、チームにおけるスタイルや考え方がアトラエらしいなと思っているので、皆さんにもアトラエ的な考え方やエンゲージメントの考えについても非常にわかりやすいのではないかと思っています。

アルティーリ千葉の”UBUNTU(ウブントゥ)”とは

まずは、下記のレマニス監督の動画を見てください(3分弱です)。ヘッドコーチの考え方について本人が自分の声で話してくれています。

動画の抜粋は下記になります。

あなたは一人で生きていけるのか?

「あなたは一人で生きていけるのか?」そんなこと急に言われても。。。! 哲学的な質問になるかもしれませんが、ただ、会社で働くメンバーにおいてこの問いは実は非常に重要な問いだと思っています。というのは、実はこの考え方が薄くなっている社会人は増えているのではないか?と思っているからです。

「…そら、一人では生きていけないでしょ…」というのが返ってきそうですが、本当にそう思っているのか、怪しいなと感じることが、仕事柄いろいろな会社と接していると感じます。(僕の仕事は、お客様へのエンゲージメントの大切さを伝えるセミナー講師です)

  • 自分に割り振られた仕事をしていて、給料を貰えればそれでいい
  • リモートワークで仕事が簡単にできるが、マネージャーが明確な仕事を振ってくれない(からマネージャーが悪い)
  • メンバーの顔や表情は見ることなく、SlackやTeamsでどれだけ仕事をきっちり振り分けるかどうかが僕の仕事です
  • メンバーの代わりはいくらでもいる。辞めてもらってもいい
  • 自分がやりたいことがないので、成長したら、とっととこの会社から出ていこうと思います。

もちろん、直接上記のセリフを言うことは流石にはばかられるが、心のなかではそういうふうに思っている人が多くなっていると、多くの相談の中で常に感じています。

巷でも「自分の身は自分で守らなきゃ。だから会社は自分にとっての成長の手段でしか無いです」とか「厳しい世の中で、成長するため、乗り越えていくためのスキル!」といった、とかく個人能力主義的な言説も多く言われていることもあるでしょう。

また、働いていると、いろいろなものが効率化されて、見えなくなってきます。パソコンばかり見ていて、周りで働いてくれている人の表情や想いを感じることができない。なんとなくタスクが「画面上に出てきて」、その向こう側にいる人達がどんな思いなのか、考えなのか?を知ろうとしない。「そういうの興味ないっす」「そういう汗臭いの古いっす」みたいな無関心、無感情。

言葉では「自分は一人では生きていけない」と”理解”をしながらも、腹の底からそれを感じ、「あー、自分ってこんなに人にお世話になっているんだ」とか「自分が頑張ったらこの人達がこんなにも動いてくれるんだ」とか、そういうことを感じられず、どんどん希薄になっている。

エンゲージメントが低い会社に共通する「共同体感覚の希薄」

特にエンゲージメントが全社的に低い会社には、「一緒にやっている」という感覚、自分が誰かに支えられているということに対する希薄化を感じます。だから、「誰かのために自分の力を出してやる!」という粘りの力がありません。彼らから聞かれるのは下記のような思考です。

  • (コスパ思考)どうせ自分のためにやっているんだから、どれだけ「楽」をするのかでしょ?ミーティングはやめて、やるべきことを教えてくれればやります。
  • (諦め思考)自分はもう、これでいいんだ。これ以上力を出す必要はない
  • (他責思考)目標達成できないのは、マネージャーの仕事の振り方のせいでしょ。僕のせいじゃない。

なんか中学生みたいだなと思ってしまうのは、僕だけでしょうか?

  • (コスパ思考)楽に勉強するための、塾に行かせてよ。新しい机買ってよ。参考書買ってよ。
  • (諦め思考)自分はもう、これ以上の成績とらなくていいんだ。これ以上力を出す必要はない
  • (他責思考)勉強しても成績が上がらないのは、先生の教え方が悪いせいでしょ。僕のせいじゃない。

中学生がこんなセリフを言えるのは、親や先生に守られているからです。「最終的にどこかで誰かが守ってくれる」という無意識の安心感があるからです。本当に一人だとしたらこんなセリフは言えないはずですね。

誰かに支えられているということを絶対に忘れてはいけない

“UBUNTU”の精神にあるように、「私個人が成功するためには、あなたの成功が必要。あなたがいての私」と言う感覚がとても重要です。

まさにエンゲージメントという関係はそういうことが前提に成り立っているんですね。

以下の動画は、アルティーリが初の4連敗を喫したときのキャプテン同士(アルティーリはダブルキャプテン)の試合中の一幕です。シュートを入れた大塚選手をライオンズ選手が手を引いて起き上がらせる。

なんでも無いように見える景色の中に「そこにUBUNTUの精神があるか?」ということを見いだせるかどうかが、とても重要です。

皆さんの会社ではどうでしょうか?

ABOUTこの記事をかいた人

平井 雅史

アトラエに2009年新卒入社。 新規事業→Greenクライアントサポート部署をまたぎ、多くの企業様の採用課題に対してアプローチをしている。 趣味はゴルフ、子育て、書道。